たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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中村勘太郎・七之助 錦秋特別公演~熊本レポ~

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中村勘太郎 中村七之助 錦秋特別公演

演目=舌出し三番叟、風流陣、雪傾城

12/9の熊本公演の芸談レポを頂きました(*^_^*)


●昼公演と夜公演の間2時間くらい、何をしていたかについて。
勘太郎→映画の取材。
七之助→出前を取って食事。「東京だと、出前だし・・・と味はあきらめてるんだ
けど、熊本のはおいしかった!」とのこと。『上海』というお店の、ラーメンと
餃子を食べたそうです。それについて勘太郎は、「だから、すごくにんにく臭い・・・」
といやな顔をして、ウケたらしい。勘ちゃん!よかったね!! 熊本のお客さん
は優しいね

●もう1つ食べ物絡みの話。
七之助「この公演中は摂生している」(→珍しい~。)と胸を張ったのに対し、
勘太郎「え? 昨日みんなで熊本入りになってたのに、1人福岡でフグを食べてた
のに?」とツッコミを入れる場面も☆(→福岡でよくしていただいている方に、
連れて行ってもらったらしい。いいな~・笑)
その日、勘太郎は焼肉を食べたそうで、それが熊本の『浪花』って店で、おいし
かったけど高かったと言ってたそーです

●映画「禅」関連の話。
勘太郎「型から入るところは、歌舞伎と似ている。日常のいろんなことに決まり
の型があって、歯磨きにもある。お尻の拭き方については、1冊本を書いてるく
らい・・・」というような話をしていました。→禅についてですね
永平寺の修行では、「ただ座る」というような修行が、一番大変だったとか。
あと、司会者の方から、ある一節を披露してほしいとせがまれ、やったらしい。
司会者の方が「目をつぶって聞くように」と客に向けて言ったら、まず率先して、
七之助が目を閉じていたのが可愛い・・・って! 相変わらず仲良し兄弟だ~

●役作りは大変だったか?」
修行の話などの他に、七之助が映画(ヤジキタだね)に出た時はどうだったか?と
の話にもなって、七之助は「ホモで薬中の役でしたからね、役作りも何も・・・」
と苦笑い。それに対して勘太郎は、「オファーする人もよくわかってますよね」と、
キツイ一言をまじめな顔で言って、また笑いをとったとか!!→ほんとうに熊本の
お客さんは優しいなぁ。

●質問コーナー。
「この公演では大きなけがとかはありませんでしたか?」
勘太郎「舞台によって滑りやすいところとかあるんですよね。それで、昼公演で
変な風に手をついてしまって、さっき接骨院に行って、手首のレントゲンを撮って
きました。そしたら折れてました」
会場は当然「えーーっ」で、「いや、冗談です。レントゲンは撮りましたけど……」
と、すぐに訂正。司会の方に、「そんな誠実そうな顔で言うから(苦笑)」と、
つっこまれていたそーです。そーだよなぁ。洒落か、ホントか勘ちゃんはわかり
づらいんですよねー(*^_^*)

「おふたりの辞書にない言葉があるとすれば、それは何ですか?」
が、すぐには思いつかなかったようで、座右の銘とかでもという流れに・・・。
勘太郎:『一所懸命』は当然として、あと、出会いはすべて大事だと、最近思って
いる。悪い出会いだったと思う出会いもあるけど、それを乗り越えた自分は、
何らかの成長しているはずだから、出会いはすべて大事だと思う・・・みたいな
説明をまじえて語ってたそう。いいこと言いますね☆
七之助:『兄弟仲良く』
勘太郎が、「辞書にないのが?」と茶々を入れるが、座右の銘がということらしい。

『兄弟仲良く』

・・・素晴らしい!! 

あと、熊本の「禅」の前売り券の特典は、~非売品のプレス向けパンフ~だって!
東京はサイン入りクリアファイルだったそうですが、非売品プレスもいいなぁ
「禅」は1月10日から公開です。
藤原竜也くんが友情出演なのが、大河の絆もまだまだ有効って感じで嬉しいです。

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禅~公式サイト~
鎌倉時代。孤高の人・道元禅師の生涯を描いた歴史ロマン「禅 ZEN」。
勘太郎が道元なんてね~。

Sさん、レポありがとう~。すごい嬉しかったです!!
今年はスマコンと日程かぶっていけなかったから。→文京区の公演。
わたしは次は年始の浅草です

●映画関連TV出演MEMO●
12月15日(月) 18:55~20:00 『TBS 関口宏の東京フレンドパークⅡ』勘太郎
1月1日(木) 『フジテレビ レッドカーペット(特番) 』勘太郎
1月2日(金) 『 フジテレビ 浜田雅功と堺正章が一度は食べてみたかった!(特番)』 勘太郎
1月10日(土) 23:00~23:30 『日テレ 恋のから騒ぎ』勘太郎
1月20日(火) 19:56~20:54 『テレビ東京 新説!?日本ミステリー 』勘太郎

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平成中村座*千秋楽「法界坊」

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本日は、二ヶ月間に渡った「平成中村座」の千秋楽。演目は『法界坊』でした。

わたしは結構な感激屋さんですが、「この人と同じ時代に生まれてこれて、本当
によかった」と思える人は中村勘三郎さんくらいしかいないかも・・・と久しぶりに
思った。どんだけローな気分でも、勘三郎が揚げ幕からシャランっと出てくると、
一気に陽の気分になる。法界坊は前半がひじょうに馬鹿馬鹿しいので、出てきた
瞬間から愉快だ。そして、中間の殺しの場のゾクゾク感、ラストの桜吹雪の中の
法界坊と野分姫が合体した霊・・・。面白い演目だ。

流石、串田和美。前回の法界坊よりラストが圧巻でございました。
惜しみなく降る桜吹雪、テントなので後ろの搬入口を開けての奥行きのある演出。
隅田川が遠くまであるようなパノラマ的な手法は本当にカッコイイぜ!!
10名で畳二畳くらいの台を担いでその上に、法界坊。高さもあってイイですよ。

本日は千秋楽なので客席にも大量の桜吹雪を舞台から発射。先月の忠臣蔵に引き
続いての、十一月公演も無事に終了! 浅草に建った中村座は数年後までお預け
でございます。2012年かな? 半年くらい浅草に中村座を置いて遊ぶみたい
ですよ。相変わらず、勘三郎パパはバイタリティあるなぁ。

しかし、面白かった。いっぱいエネルギーを頂けました。もうお腹いっぱーいと
思っても、観に行くと面白いのよね。常に進化しているからだ。

本日は席に行ったら、旗が置いてあった。カーテンコールで、再会を願って振る
というモノでした。中村座のすごいところは面白いのもあるけど、スタッフさん
たちの気配りETCも素晴らしいところ。テント小屋みたいなものだから、快適
ではないけれど、気配りと気持ちのいい応対にちっとも不満はなくなる。
ただの劇場の案内係であっても、中村座に携わっていることに喜びや誇りがある
んだろうなぁ。カーテンコールの頃、スタッフなのにボロボロ泣いてる方とかも
いて、座頭・勘三郎他、役者陣の人柄や姿勢が伺えました。
きっと、働いていても幸せな空間だったのね。お客さんもみんな幸せそうでした。
あーいう空間を作れるのってなかなかないから、本当にすごいわ。

江戸宵闇妖鉤爪~乱歩歌舞伎~

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江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)

国立劇場でやってる乱歩歌舞伎を観て来ました。乱歩の「人間豹」を新作歌舞伎
にするという稀な舞台。染高麗と幸四郎パパ、最近ジャニ勉に出てたという春猿
おネエさまがメインでした。(ジャニ勉、面白かったそーですね

江戸の闇と、乱歩が好んだ帝都・東京の闇。乱歩は昭和が舞台のが多いですけど、
江戸~幕末~に置き換えても、すごく合う。見事に融合してました。
もともと、乱歩先生は歌舞伎が好きで、先代の17代目勘三郎のファンだったの
ですよね。乱歩の作品には歌舞伎の影響もあるもの。南北と乱歩、共通項は多い。
合うに決まっている。これに気付かなかったなんて、何年、乱歩先生のFANを
やってたんだろうと打ちのめされてきました(笑)

音楽等は、和太鼓、三味線と和物なのにモダンな歌舞伎だった。
最後の染高麗の宙乗りも面白かった。大凧に乗って、途中からは傘でふ~わふわ。
20面相でもいいよ! あの宙乗り! 染高麗はじゃっかん「いのうえ歌舞伎」で、
イキイキと喜々として人間豹の恩田を演じてました。
でも、幸四郎パパが明智で、舞台を重くしてくれるから、贅沢な感じでしたよ。
本当に愉快で、面白く、興味深い歌舞伎だったわ

「人間豹」に、ちょっぴり「孤島の鬼」をMIX。見世物小屋的な不具者たちの
悲哀やら、河原乞食を使って醜悪の中にある美やら真実を出すとか、なかなかに
上手かった。一幕目がやや退屈なのは国立劇場の新作歌舞伎の場合、いつもの
こと。(新作ゆえ世界観の説明や、登場人物の紹介になるので仕方がないわ)

乱歩先生が生きていて、これを観たらすごく喜んだと思う。

個人的に、原作では〈奥さんの文代〉にあまり愛を感じられない明智が、とても
愛妻家で、HOTで、正義にあついのも面白くてなりませんでした。
原作の明智は血の色が青そうですが、この明智は血の色が赤くて「熱い血潮」な
感じなんですよね。歌舞伎は勧善懲悪が好ましい。原作の明智のように、心は
犯罪者。ちっとも正義はなく、むしろ犯罪を手玉にとって遊んでるような人では
困るものね

帰りに脚本も買いました。
乱歩といえば、もうすぐ映画『K-20 怪人二十面相・伝 』も公開ですね
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http://www.k-20.jp/

中村座*千秋楽(Bプロ)

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千秋楽の浅草は曇りでしたが、日曜なだけに混雑してました。中村座も立見が出るほど
の盛況で熱かったです(*^_^*)

Bプロは勘平=勘三郎、おかる=孝太郎の五・六段目から始まります。
久し振りに、勘三郎の勘平を観ましたが、やっぱりいいですね。大好きですよ。立ち姿と
いうか、ポーズがいつも綺麗で絵になる五段目。縄を使っての細かい見得とか流れから
綺麗で見惚れてました。
五段目は浅葱幕がぱっと落ちた瞬間の勘平がいちばんときめくんですけれども。笠を脱ぐ
瞬間にぽ~っとなります。勿論、贔屓の勘三郎の勘平だからですけども!!
定九郎の橋之助もカッコよかったな~☆

六段目もよかったです。おかやに抱かれて、「かる・・・」と呟きながら死んでいくところは、
何度見ても泣けます。

・・・が、個人的には七段目がよかったです。
Dプロだと中村屋御兄弟がおかると平右衛門をやってましたが、あまりの奮闘(ハッスル)
ぶりに笑うところではなくても笑っちゃう感じで、う~んっとなったのですが。おかる=
孝太郎、寺岡平右衛門=橋之助、由良之助=仁左衛門のアンサンブルは良かった。
七段目は断然、Bプロでしたね!
わたしは平右衛門のひたむきさ、純粋さが大好きなので、七段目は何故かいつも平右
衛門が仇討の仲間に入れてもらえて喜ぶシーンで泣けちゃうんですが、また泣けた(笑)
平右衛門って、ちょっとした今のお馬鹿ブームに乗れそうな「愛すべきお馬鹿」キャラ
ですよね。空気読めないし。それでも、一生懸命、主人のために自分も仇討がしたいと
頑張ってる。足軽という低い身分の平右衛門が、その忠義の心を買われて由良之助
に認めてもらえるという図式も、当時、江戸庶民のハートを掴んでいた気がします。
今でも通用する熱血お馬鹿な可愛い男!
当然ながら、仁左衛門の由良之助はすごくよかった。今回、中村座に仁左衛門が出て
くれたのは、夢のようでした。当代一の由良様だと思います。色気もあって、一力茶屋
で浮かれてても品はなくならない。酔客⇒普段というか仇討に燃える鋭い由良への
スイッチも素敵で惚れぼれ 九太夫を「よくも生臭?を食べさせたな」となじるところ
もゾクゾクな素敵さでした。来月の「盟三五大切」も楽しみです!

大詰めの討ち入りは、中村屋御兄弟奮闘プログラムPART2でした。
女の振袖をかぶって逃げてくる小林平八郎=勘太郎、追う竹森喜多八=七之助。
息の合ったチャンバラというか、立ち回りに客席も沸いてたと思います。こういうところ
は若いお二人が頑張るのがいいです! よかった!
今回は引き上げの場もあるので、最後、馬に乗った勘三郎の服部逸郎が舞台に残り、
あっぱれ!忠義とばかりに扇を掲げて浪士たちを見送る・・・という図も「中村座」って
感じでよかったです。平右衛門の引っ込みも無邪気で、嬉しそうで可愛かった。

そして、カーテンコール。仁左衛門、勘三郎からの挨拶がありました。
勘三郎も言ってましたが、今回はほんとうに仁左衛門の渾身の芝居が加わったこと
で、面白い忠臣蔵が見られた。松嶋屋様様です!

ともあれ、一か月の公演。お疲れ様でした!

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只今、浅草寺境内では灯籠祭り?も開催中。歌舞伎役者の似顔絵の灯籠なども
あるので、探してみるといいかも。画像は勘太郎、獅童。ちゃんと素顔の二人の下
には、役になってる二人もいて面白かった。七之助もあったよ。

ブックオフオンライン

中村座Cプログラム

はじめて観た「仮名手本忠臣蔵」の二段目。

今回の中村座Cプログラムは加古川本蔵編だった。今まであまり興味を抱いた
ことのない加古川本蔵。中村座+仁左衛門の好演で、うわあ、こんなに美味しい
んだと感動した。二・三段目のあとに、八・九段目は正解だ。大星力弥×小浪の
線もすごく切なくなる。なにより、加古川本蔵の心、想いが明確になる。

よかれと思ってやったことが全て裏目に出てしまい、可愛い娘の縁談も流れてし
まうことになって……という、主人思い+家族思いの良いオジサンじゃないか~
と、本当に心打たれました。仁左衛門効果で、Cプロは加古川本蔵が主役。
めずらしいわー。大好きな九段目・戸無瀬VSお石も、横にいる虚無僧の存在に
注視しちゃう感じ。どんな気持ちで本蔵は嫁(戸無瀬)と娘(小浪)が自害しよう
としてるのを横で見ているのだろうと想像するとたまらなくなる。これは、絶対
に仁左衛門効果なんですけれどもね。笠で顔も見えず、尺八で切ない音色を響か
せてるだけなのに、なんだか気になる。心は戸無瀬ではなく本蔵とシンクロして
いる・・・こんな九段目観劇は初めてでした。本蔵の切腹でダラダラ泣けたのも
初めてだった。この大序→二、三段目→八、九段目という流れでの上演はイイ!!
もう一度観たいくらい良かったです。

しっかし、忠臣蔵は面白い。流石だと思うところが沢山あって。歌舞伎400年でも
飽きずに愛される演目なのがよくよくわかった。
九段目の母+娘の自殺現場に、父の尺八。お石の「ご無用!」は虚無僧へなのか、
死ななくてもいいという母娘へなのか……の演出とか、改めて感心するほど巧い。
また戸無瀬が義母(後妻)という設定も秀逸だと、今日は思いました。改めて。
義母なのに、娘の幸せのためになら命を捨ててもいいという腹に泣けるんだもん。
九段目・段切れのお石も、愛しい旦那(由良之助)と息子(力弥)と最期の別れ
なので、切ない。切ない四重奏どころじゃない切なさに溢れ返っている。
ほんとうによく考えられたお芝居ですよねー。

二段目の初々しい力弥と小浪の恋の姿を観られたのも良かった。あれがあると、
より九段目の小浪の悲劇性が強調されちゃうもの。巧いわ~。

●加古川本蔵●

一度決めたら実行に移してしまう血気盛んな主人・桃井若狭之助のために、師直
へ賄賂を贈り、若狭之助に頭を下げてくれと裏工作。→お陰で若狭之助は問題を
起こさなかったものの、御機嫌ナナメな師直の苛々は判官に集中→判官キレて抜刀
→師直が死ななければ判官が助かるかと思い、本蔵は止めに入ったが裏目に…→
判官切腹、お家取り潰し→仕えていた大星由良之助は浪人に。その息子・力弥
も同じく。→本蔵の娘・小浪、浪人になった我家には釣り合わないと力弥との縁談
を破棄されて消沈→本蔵、自分のせいですべてが悪い方向にと嘆く・・・。

こういう流れが、ほんとうにわかりやすかった。Cプロは予想外に素晴らしかった。
勘太郎の判官も良かったです☆ 

関係ないですが、わたしは若狭之助の師直に向けた「馬鹿な侍だ!」という捨て
台詞が大好きです。あれもいい。師直が嫌な奴だけにスッとするんじゃないかな?

あと、知らなかったんですが、大序、顔世御前がやってきて、高師直は勃起しちゃ
うという設定というか、そーだったんですね。イヤホンガイドで知って笑ったわ。
師直、どんだけー! いい年なのに元気だな~。

いろいろ面白かった。

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