とくに好きな役者さんが出ているわけでもないミュージカルを観るのは、
四季の「夢から醒めた夢」以来でした。
どうにも輸入版ミュージカルを日本語&日本人キャストで見るのが苦手だった
からなんですが、本日、久しぶりに観て認識が変わりました。
「レ・ミゼラブル」なかなか面白かったです!!
私が観た夜の部のキャストは、ジャン・バルジャン=山口祐一郎、
ジャベール=今 拓哉、コゼット=知念里奈、マリウス=泉見洋平・・・です。
山口さんは声質は好みじゃないのですが、評判どおり素敵な方で歌もお上手
だし、感動しちゃったな。良かった! 観ておいて!! 食わず嫌いになる
ところでしたよ。やはり、日本のミュージカルもいいものはいいし、
たまたま私がハズレ続けていただけなんだな〜と開眼。
しかし、レミゼはなんて重くて暗い話なんだろう。ヴィクトル・ユゴーの原作
もそうですが、ミュージカルも重いです。トルストイの小説といい貧困ゆえの
悲しみみたいな、そういうのは辛いですよ・・・。
あなたはパンのために身を売るのですか? という「貧しき人々」とか、やはり
パン一つ盗んで一生罪を背負って影に追われるジャン・バルジャンとか、
切なすぎてイカンですよ。
ちなみに私が一番好きな登場人物は、ジャベールなんです。罪は絶対に許さない
といった『性悪説』の下に生きているような人で、犯罪人であるジャンを見逃した
ことで自分のアイデンティティが壊れ、自殺しちゃうといった脆い人。
こういう登場人物が大好きなんですね。
彼と好対照なのがジャンで二人の置かれる位置の対比とかよく出来たお話です。
私から見れば、神父と出逢って世の中悪いことばかりじゃないと救われた
ジャンの方が幸せな人に思えます。
本当に不幸なのは、ジャベールだよなぁ・・・。だから、原作でも映画でも芝居
でも、ジャベールの最期に私は泣けてしまうんです。
まあ、ジャンに出逢って真の悪人などいないのだと知ったことだけが微かな
救いで、でも、認められないんだもんな〜。切ない。
すみません。観ていない方にはわからないですよね?? でも、原作は読んでいる
方が多いと思うのでちょっと感想を書きました。私が初めてレミゼを読んだ
(読まされた)のは小学生の時で、「銀の燭台」という題で、神父様とジャンの
場面だけ抜粋された道徳の教科書でした。それで、子供用の簡単に訳された
レミゼを読んだのが最初。(通常のは文庫数冊ある大長編です)
貧困で罪をおったジャンを暖かく迎えてくれた教会の銀の食器を盗んでしまう彼。
そんな彼を責めるどころか「私が彼にあげました」と役人からかばってあげ、
「急いでいて忘れたでしょう?」と銀の燭台まで与えて、それで更生するように
言う優しい神父様。たしか授業では「物を盗んではいけません」といったことの
他に、神父様のような慈愛のある人になるようにと教わった気がしますよ。
憎むべきは彼が罪を犯した源の貧困であり、彼ではないということなんでしょうね。
この辺は永遠のテーマですよね。環境が悪いのであって、人は悪くないといった。
SMAPの剛くんがやった「TEAM」の風見くんもそういうテーマのもとに
描かれていましたし。答えの出しにくいテーマな気がします。
まー、久しぶりにいろいろ考えさせられる芝居を観ました。
コゼットとエボニーヌの二人の対比とかも興味深く、暇になったら原作を読み
返したいです。長いけど頑張って・・・。
そんな感じの感想とは裏腹にですね、マリウスやガブローシュを観ながら、
これを山本耕史くんが!!、くそ〜観たかったなんてミーハーな感じで観て
楽しんだりもしましたよ! 山本マリウスは是非観てみたい!!
(↑ヤマモさん、最近好きなんです♪ 木10「恋におちたら」出演中!)
いつかまた出てくれないかな〜。演技はすごく想像できるのですが、生でちゃんと観てみたい。
ガブローシュも可愛かっただろうな〜。今日の子は女の子でしたしね♪
観劇のあとは、近所の夜桜を見ながら帰宅しました。桜は夜に見た方が好きなんです。
お陰で帰宅が遅くなってしまったよ。
●お気に召したらポチッとどうぞ。↓
