たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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九月大歌舞伎~昼の部~

九月大歌舞伎の昼の部を観て来ました。
感想を書いておきます。

【正札附根元草摺】

魁春さんと橋之助さん。豪華でした。やはり、歌舞伎座だとなんでも豪華にやりますね~。
曽我兄弟モノ。長唄囃子連中の音楽はいいです! 曽我モノで舞踊ってのは、私の中では興味
のないところなのですが、衣装とか本当に豪華で見ごたえがありました。
本当はこの演目、【男二人】でやるんですよね。曽我五郎と小林朝比奈で。でも、それでは彩り
がないということで、小林朝比奈の妹が父の敵討ちに出かけようとする曽我五郎を止めるという
話に書き換えて、女形がやることもあるようです。勉強になった(笑)
この演目は昔、浅草歌舞伎でもやってましたね。七之助が曽我五郎、小林朝比奈を男寅
(現・男女蔵)。※2001年です。見たかったな~。

【菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) ~賀の祝~】

中村屋の襲名興行でやった「車引」の続きとなります。
私の大好きな、松王丸、梅王丸、桜丸の話。
「車引」で浪人になっちゃった梅王丸と桜丸(仲良し)。兄弟なのに主人が敵対してることで
梅&桜と嫌な感じになってる松王丸。その3兄弟が父親の70歳の誕生日に集まるという場の
「賀の祝」!! やっぱり、私は梅王丸が好き!! 今日は勘太郎じゃなく、歌昇さんがやって
いましたが、それでも、可愛い~と思って興奮しました。(→ありえない観劇スタイル)
しかし、話はめでたく楽しいものではなく、「車引き」で桜丸が告白していたとおり、奉公先で
失敗をしちゃった桜丸が、切腹する話なんです~(涙) 菅原伝授手習鑑は、どうも暗くて
イカンです。昔の人はなんで死んで詫びるのだ? 生きて償う方が本当だと思うぞ! 
死ぬなんて逃げじゃない!
桜丸の妻・八重を演じていた福助丈がとても綺麗でした♪ ちなみにこの後の話にいちばん
人気のある「寺子屋」の段が来ます。だんだん話がわかってきたぞ。菅原伝授手習鑑や、
義経千本桜や、仮名手本忠臣蔵などは、大人気演目のため、たびたび色んな場(段)を単独で
かけますが、通しの話を知らないと、なにがなにやら?? です。菅原伝授手習鑑は全部の話
を知らないので、まだ全貌がつかめない。本買おうかな~。
なにしろ、3兄弟大好きですから!!
(三つ子なんですよ! 桜丸だけ賢く、まとも。残りの二人はお馬鹿ちん。桜丸だけは別のうち
の子みたいです・笑)

※私は勘太郎くんのFANです。こんなところでもアピール。

【豊後道成寺(ぶんごどうじょうじ)】

見てよかった!と心から思ったのはコレ1つ。雀右衛門さんは若々しい。
現代の娘役ナンバー1ですよね!?
とはいっても、齢85才くらい。踊りやすいようにアレンジは加えているそうです。(座る&屈む
などの所作は最後だけで、ずっと立って踊ってます。おじいちゃんには立ったり座ったりが大変
ですから) 動きにキレがあるとかももう無理です。でも、なぜか若々しい、可愛い娘なんです。
奇跡のような感じさえして、ずっと魅入ってしまいました。野崎村のお染とか、三姫とか、揚巻
とか、なにをやっても雀右衛門さんは「可愛らしい」娘さんなのが本当に凄いと思うんです。
なんでだろうな~。
今月はご贔屓役者は出ていないのですが、雀右衛門さんの「豊後道成寺」の写真だけは
買いました♪

【東海道中膝栗毛 ~江戸日本橋の場から尾張地球博の場まで~】

富十郎さん&吉右衛門さんのヤジキタです!この馬鹿なヤジキタを演じていた二人が夜の部
は、「勧進帳」やってるんですよ!? 歌舞伎役者はスイッチ切り替え自由じゃないと、
やっていられないんだな~とシミジミ思いました。
内容は「俳優祭」です。歌舞伎ファン祭り。くだらないので、余程の歌舞伎好きじゃないと
無言になるかも(笑) しかも、いろんな歌舞伎(魚屋宗五郎、蔦紅葉宇都谷峠、幡随院長兵衛、
四谷怪談など)のネタがいっぱい入っているので、初心者だと更に置いてけ堀という感じです。
知ってないと笑えないというか、わかんない。知っていてもくだんなくて笑えないんですがね(笑)
まー本当にくだんない。でも、癒される。そして、超贅沢っていう最後の幕でした。
人間国宝・富十郎の「水中かっぽれ」とか、贅沢ですよね? 吉右衛門さんの当たり役・幡随院
長兵衛の名台詞が聞けちゃうとか。あと、タイトル通り愛*地球博とコラボっているので、
モリゾー&キッコロ、マンモスが見れました(笑) 個人的に、歌江さんの巫女細木妙珍に大ウケ
でした。歌江さんやりすぎ。細木数子の物真似なんですがね・・・。いろんな先代の歌舞伎
役者さんの口寄せ(イタコ)やったり、静かにノリノリでした。
次の俳優祭にも期待です(笑) 

昼の部、今月も楽しみました。


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九月大歌舞伎~夜の部~

観劇日→16日

急遽、3階B席から観て来ました。幕見か、3階Bかって悩むところなんですよね。
実は3階Bよりも幕見席の一列目の方が見やすいって話もあり・・・。でも、早目から
並ぶのが大変なので、結局いつも3階B席を選びます。見やすくはない席ですが、価格が
映画+α(2500円位)で歌舞伎が見れるというのは、ちょっと見たい時にはすごく
嬉しいお席です。

なにが見たかったかというと【平家蟹】
このオープニグのナレーションを白石加代子さんがやっているんですよ!
暗転の中、幕に平家物語の絵が映し出されて、白石さんのあのお声で「祇園精舎の鐘
の声……」と入り、「平家蟹」の背景を語っていくという演出はかなりゾクゾクしました。
お話は平家が滅亡した後の壇ノ浦、ひたすら源氏を恨む生き残りの官女・玉蟲(芝翫)が、
僧・雨月(左團次)に諭されても恨む心が捨てられず、最後には妹と、その恋人那須与市の
弟・与五郎を殺してしまうといったものなのですが、怪異譚のようで怖くて良かった。
恐ろしいのは幽霊よりも、人の業なのですっていう。生きたまま鬼となった玉蟲の憐れな
感じも良かったです。思っていたよりも、ずっと面白かった。
流石、岡本綺堂先生の戯曲です。
個人的には、元は平家の武将で、今は僧になっているという雨月の役どころが好き。
左團次さんも、いつものヒョウキンぶりを忘れさせる渋いお芝居で魅せてくれました。
いじらしく可愛い玉蟲の妹を魁春さん、与五郎は橋之助さんと、脇も揃ってて良かったです。
魁春さんっていじらしい女をやらせたら、かなり良いと思うのですが・・・。
俊寛の千鳥とか。好きな女形さんです。

【勧進帳(かんじんちょう)】

久しぶりに見た勧進帳。海老様襲名以来に見る演目です。勧進帳は歌舞伎ファンに絶大な
人気を誇る演目で、私が見た16日の三階席もこの幕だけ見に来たという年配の方が多かった
し、大向こうも一番かかっていました。
その「勧進帳」。私はいわゆる歌舞伎十八番シリーズがあまり好きじゃないと思っていた
のですが、今回見てやっと良さがわかった。
「勧進帳」はイイ!(→当たり前)
まず、松羽目モノの舞台+ひな壇のような座に並ぶ長唄囃子連中を観ただけで、ときめきます。
↑歌舞伎が見たいな~とウズウズして突発的に足を運んだ日だったからかも・・・(笑)
音楽も超カッコイイのね~。

豆知識ですが、松羽目モノの背景の松の絵は、とても便利な記号のようなもので、
なんにでも変わるというトランプのジョーカーみたいな役割をしています。
勧進帳の舞台は「安宅の関」なので、観客は松の絵は安宅の関を表していると暗黙の
了解で納得しなければならないのです。黒子はいないもの、見えないものという暗黙
ルールと一緒です。あと、下手に用意される五色の揚幕は、陰陽五行の五色からきて
おります。ですが、色が二色違うんですよね。黒→紫、青→緑と変わっている。
なんでそのように変えたのかは知らないのですが、いつも「なんでだろう?」と気になり
ます。この辺りは、能楽マニアのお友達でも出来ればわかりそうな気がしますが、知って
いる方がいたらコメントなどで教えて下さい。
※松羽目物の舞台美術は能舞台を模倣したものです。七代目の団十郎の「勧進帳」が
松羽目物の第一弾。はじまりとなっています。題材も能・狂言からきているのが常です。


話がそれましたが、「勧進帳」良かったです! 富十郎さんの富樫が素晴らしかった!! 
吉右衛門さんの弁慶もかっこよかった! 大熱演でしたよ。
この話は有名なんで粗筋不要ですが、義経&弁慶の一行は山伏のふりをして逃避行中。
しかし、お上からの「山伏集団に要注意」というお達しが各関所に通達されている。
目の前には安宅の関。弁慶は知力と忠義の心で難関を突破することができるのか~ってな
話です。舞台の主役も弁慶です。弁慶VS富樫(関所のエライ人)。今回、はじめて楽しく
思えたのが、この二人の山伏問答の掛け合い。
本当に山伏なのか、弁慶にいろいろ質問攻撃する富樫の場面なんですが、すごく緊迫感が
あってドキドキしました。
私が子供だったら「弁慶頑張って~!」と応援したくなるような、スリルがちゃんとあり
まして、富十郎&吉右衛門コンビというのは、実は近年稀に見る良い組み合わせだった
のかも、なんて見ながら思っていました。
あと、良かったのがなんとか誤魔化して関所を通過しようとしたら、「あれはもしや義経
では?」と気付かれ、そのピンチを乗り越えるために、弁慶が主人である義経を打擲する
場面。「疑うなら、この男を打ち殺してみせましょう」と義経を殴りつけるのですが、
愛しい主人を殴るなんてありえないわけで、その葛藤が切ないのですが、吉右衛門さん
のはよく見る涙ながらに殴る弁慶というよりは、絶対バレないように荒々しく、容赦なく
殴ってる感じで、こっちの方がより必死な感じがして良かった。
その姿に感動して富樫は切腹覚悟で本当は義経だと気付いているのに見逃してあげるわけ
ですが、その富樫の思い切りもすごく良かったです。引っ込んでくところが・・・(涙)
あともう一つ、今回ちょっとウルウルしてしまったのが、無事関所を通った弁慶の一団。
落ち着いたところで、主人である義経に殴ってしまったことを詫びる弁慶の場面。
昔は主人が部下の手を握って励ますなんてことはありえなかったので、義経に許された
上に手まで差し出してもらえた弁慶は感極まってしまい・・・。この、義経(福助)が手を
差し伸べるところが、なんだかジーンと胸を打ち、感動しました。
(注※歌舞伎なので実際は手を握りません。距離があるので、手を差し伸べたこと
で握ったということを見せています)

なんだろう、昨日は本当に歌舞伎モードだったのかなぁ。
残念ながら三階席だったので、弁慶の最後の引っ込み(六方)は見られなかったのですが、
拍手の大きさに、良かったんだろうな~と空想しておりました。
あ~、やっぱり許されるなら一等席で観たかった。今月は金欠で無理だったから仕方ない
のですが、良い芝居はぜんぶ一等で観たいよ!! 昼の部は一等で観るので楽しみです。

【忠臣連理の鉢植(ちゅうしんれんりのはちうえ) 通称:植木屋】

埋もれていた戯曲を復活といった感じにかかった演目。上方狂言を頑張っていきたいと
いう梅玉さんの企画だったらしいのですが。埋もれてただけはあって、話が面白くない。
ふ~んって感じで(笑) 忠臣蔵外伝なので、四十七士のお話。あだ討ちの機会を待つ間、
植木屋を営む浪士の杢右衛門(歌六)と、弥七(梅玉)。
弥七には二世を誓ったお高(時蔵)という恋人がいるのですが、ある日、敵方の高師直の
妾・お蘭となって、そのお高が現れたから大変。プンスカ怒ってしまうわけです。
が、実はお高は弥七のために敵方の愛人という嫌な役をしてまで、あだ討ちに必要な絵図面
を手に入れてきたということがわかり・・・。ってだけの話。ふ~んです。
忠臣蔵は人気なので、関連演目が山ほどありますが、「植木屋」は埋もれているままで
良かった気がしましたよ(笑)
梅玉さんと時蔵さんは綺麗で、観ていてウットリはするのですが、二人とも上品&真面目
過ぎるのが玉に瑕。色っぽさが足りない。(→エラソーですみません・・・) 
六月に観た「盟三五大切」の小万を時蔵さんがやった時も、上品過ぎて深川芸者らしく
見えず。この時は間夫の三五郎を仁左様がやったこともあり、品の良過ぎる三五大切に
物凄い違和感を覚えたのでした。

以上、拙い感想でした。


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吉原御免状

吉原御免状 IN 青山劇場

脚本:中島かずき 演出:いのうえひでのり 原作:
キャスト:堤 真一 松雪泰子 古田新太 京野ことみ 梶原 善 橋本じゅん 
高田聖子 粟根まこと 藤村俊二 他、新感線メンバーなど。

【感想】

とにかく、堤さんと新太兄さんが格好良かった!! 

今回のいのうえ歌舞伎は、いのうえさん曰く「第2章のはじまり」だそうで、
たしかに今までとは違った趣きになっていました。
面白かったです。
(ちゃんとした感想を書こうと思っていたら、月日が経ちすぎてしまったので、
やめておきます。後々まで残るほどの感動はなかったんですね・・・)


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