歌舞伎・演劇・映画・読書などの感想やら、非日常な日常やら、たらら〜んと書いてるブログ。                                          ●中村屋贔屓の、中村屋馬鹿●
カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜
2006-04-30 Sun 00:13
NYLON100℃ 28th SESSION
カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜
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【内 容】
海に囲まれた病院からの荒唐無稽な脱走劇、人生の最期を迎えた老人と彼の家族のスケッチ、
2つのドラマが重層的に絡みあいながらそっと生と死をみつめる一。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ一生に一本の私戯曲、改訂を加えて9年振り、4回目の上演。

【作・演出】
ケラリーノ・サンドロヴィッチ

【出 演】
みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、大倉孝二、峯村リエ、廣川三憲、村岡希美、安澤千草、
喜安浩平、植木夏十、眼鏡太郎、廻飛雄、馬渕英俚可、三上市朗、小松和重、市川しんぺー、
山崎一

●2006年4月7日(金)〜4月30日(日) 下北沢 本多劇場●


【感 想】

ただひたすらに懐かしかった。三度目の上演からも9年という月日が経っている。
初演からいったら、18年も経っている。私も随分年を取りました。
私がこの芝居を最初に観たのは、91年の再演だったと記憶しています。17歳の時ですよ!
セブンティーンですよ! 若かったんだなぁ。たぶん、その頃の私は有頂天から劇団健康に
流れただけだったので、ケラさんの芝居 手塚とおる大好き なんてくらいの気持ちで
田舎から下北沢の劇場まで行ったんでしょう。ラフォーレ原宿で買った似合いもしないジェーン
マープルのロリータ服を着て、気分は下妻物語(笑) 気分だけですが・・・。
三度目の上演である97年は、ぐっと落ち着いて演劇FANとして観に行った。
そして、四度目の今回。すっかりオバサンと呼ばれる年になりましたが、また観に行った。
若さを失った分、得ることもあったようで、今回はすごく感動しました。なんだろう、コレ?

「労働者M」でも思いましたが、ケラの芝居は一部のトラウマ持ち、不幸せな人にほど効く
モノなのかもしれません。私はこの芝居の終盤、海に辿り着いたみのすけ少年たちの場面〜
みのすけ少年の幕切れの台詞で、うっかり泣いてしまった。「戻らないぞ、絶対に戻らないぞ!」
とか、「しいたけちゃんを食いに行こうよ」とか、文字にすると他愛もない台詞なのに何故か
グッときてしまい落涙・・・。

人生とはおそろしい冗談のようなものです。

う〜ん。そういうことなんですよね。やっぱり。人間はいつか死ぬ。人間の死亡率100%。
それがわかっていても、生きている間に人はいろいろ悩み、考え、紆余曲折する。とても
能天気には生きていけない。死ぬとわかっているんだから悩むだけ馬鹿馬鹿しいのに、くだら
ないことで落ち込んだり、躓いたり。それは傍観して見ると、とても滑稽。
ケラさんの戯曲の多くは、このような視点で書かれているように思います。結末がたいがい
悲劇なのもリアル。ナンセンスギャグ(喜劇的要素)をちりばめて、その悲劇性を薄れさせて
いますが、とてもリアルな人間たちを書いている。だって、能天気に幸せばっかりの人生を
送れる人なんていない筈だから。

何が言いたいのかわからなくなってきましたが、人生とはおそろしい冗談のようなものという
みのすけ少年の台詞が、ケラさんの言わんとすることを短く纏めているように思います。
だから、悲劇で笑うのです。悲しい時も、辛い時も笑うのです。ケラさんはそのために喜劇を
書いているのです。観客と自分自身のために・・・。たぶん、そうなんだろうと大人になった
私は受け止めました。17歳の時には気付かなかったことであります。

しかし、ケラさんの書くものはジャンルは喜劇ですが、すべて悲劇なんですよね。
シリアス・コメディーという用語もあるようですが。
相反するものを成立させているのが、いつも凄いなぁと思う。

ちなみにこの戯曲は、ケラさんが死にゆくお父さんの病室で書いた、お父さんへの想いを
綴った私戯曲であります。そのあたりを踏まえて観ると、よりグッとくるものが。
今回で最後の上演だというので、ケラさんの中でお父さんへの想いが決着したのかも
しれません。

総括↓。
とりあえず、またみのすけ少年の台詞を借りれば「もし長い年月とか、人生の残りとか、
今から先というものがなく、ただあるのは今だけだとすると、この今というものこそ讃える
べきものであり…」・・・ようするに、今を生きるしかないのであります。
たとえ辛くても今を一生懸命生きていくしかないのであります。といったことを、ケラさんの
芝居を観る度に再確認する私です。

舞台自体や役者についての感想は続きを読むにUPします。長くなったので(笑)
そういえば、本日(千秋楽)は、堤真一さんが観に来ておりましたよ。かっこよかった

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父帰る/屋上の狂人 観劇感想*2
2006-04-28 Fri 23:59
『父帰る/屋上の狂人』を観劇して来ました。私が観るのは二度目。
6日に観て以来なので、どれだけ変わったのかと思いつつ足を運んだのですけれど、全体的に
それほど変わっていなかったように思います。良かった
個人的に、「父帰る」は6日(前半)に観た時よりも今回(後半)の方が良くて、「屋上の狂人」
は6日(前半)の方が良かったかな?

私が不運だったのかも知れませんが、本日(28日)6時の回は観客の見る姿勢が悪かった
です。「屋上の狂人」の方だけですが、なんだかガッカリしたし、そのせいで芝居自体の
緊張感が薄れてしまったように感じました。
これはもう、剛くんがジャニーズアイドルだから仕方がないのかもしれませんが、剛くん主演
といっても、剛くんのためだけにある芝居じゃない。・・・ということを、観客側は少し考えて
欲しいと思いました。(すみません、偉そうで
狂人*義太郎(剛)が屋根の上で動き回るのが心配なのはわかるけれど、「きゃー」と騒ぐのは
どうかなぁと思う。
剛くんが可愛いのはわかるけれど、嬉々としてはしゃぐのはどうかなぁと思う。
私もSMAPファンだし、剛くんが好きで劇場に行ったので、そのミーハーなファン心理もとても
よくわかるのですが、芝居は観客のリアクション(態度)も含めて完成するものだと思うので、
ミーハー精神は終演後に喫茶店などで友人と発揮して欲しいなぁと・・・。

いろいろなブログで、客席がジャニーズファンばかりで居たたまれなかったみたいな記事をチラ
ホラ見かけて、6日しか観てなかった時はそんなことないだろうと思って腑に落ちなかったのです
が、今日観に行ってその苦情の訳がわかりました。
慎吾くんのやった「香取慎吾スーパーSHOW 怪談にせ皿屋敷」や、昔の「ドラゴンクエスト」
などなら、多少羽目を外した観劇でもOKだと思うけれど、今回の芝居は節度を持って観た方が
いい内容だと思うのですが・・・。どうなんでしょう?
お陰で、「屋上の狂人」は集中して観られず残念でした。

剛くんファンが9割を占める会場、後半ということでリターンズも多い筈で、観客の態度が一般
の舞台と違うというのは予想して行くべきだったかも。
なんだか、すごく楽しみにして行っただけに少し凹んでいます。なので愚痴になってしまった。
すみません。舞台の感想は、気持ちを切り替えて続きを読むにUPします。

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片岡仁左衛門丈に紫綬褒章!
2006-04-28 Fri 13:40

歌舞伎俳優・片岡仁左衛門(62)が平成18年春の褒章で紫綬褒章を受章することになり
27日、都内で会見した。電話による授章連絡を「謹んでお受けしますと答えた後、詐欺か
と思った」と笑わせた仁左衛門。3月に父である十三世―の十三回忌追善興行を成功させた
ばかりとあり「仕事に対する姿勢は父から叩き込まれた。九十で亡くなるまでチャレンジャー
でしたし、その姿を見習ってやってる」と感慨深げ。
今後については「お国から評価されて責任を感じるが、自然に、流れを生かす心境で」と話した。
(デイリースポーツより)


おめでとうございます! 
仁左衛門丈が紫綬褒章を授賞というのは、大納得ではないでしょうか?
歌舞伎界に嬉しいニュースでございます。

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ニューヨークスウィーツフェア
2006-04-27 Thu 01:48
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バレエを観た後に、家族と伊勢丹(新宿)へ買い物に行きました。
その時に、私が遭遇した『ニューヨーク スウィーツフェア』。
2006インプレッション〜ジョトオ(GIOTTO)&フレンズ〜ということで、ニューヨークの
トップレストラン6店の華麗なるレストランスウィーツが地下食品街に並んでいました。
どれもこれも美味しそうだったのですが、私が選んだのはジョトオのアップルパイ
これが、かなりツボに嵌るお味だったのです。甘さ控え目のさくさくのパイ+焼きリンゴ。
至福のケーキタイムとなりました。

最近、甘い物を食べている時がとても幸せです。(前からですが・・・)
毎日なんかどうかスウィーツを食べております。昨日は赤坂のアランボヌーのマドレーヌ。
2センチくらいの大きさの小さなマドレーヌなんですが、リッチなバターの風味がグッド!
本日はキハチのチョコレートマフィンを食べてから職場へ♪
しかし、このままではデブまっしぐらです(笑)
というわけで、明日からは少しダイエットをしてみることに。前より太らなくなったとは
いえ、さっき体重計にのったら、1キロ増えていた。ガーン。やっぱり、きました。
いつかはくるだろうと思っていましたが、好きな物を好きな時間に好きなだけ食べていたら
太りますよね?? これから薄着の季節なので頑張ります!

・・・と、決意したところで、東京フレンドパークの観覧募集に当選という連絡が!!
5月1日に収録予定の勘太郎・七之助出演の回です。あと5日。とりあえず、この日を目標
に、せめて体重を元に戻してから観覧に参加しようと思います。

観覧については、またレポしたいと思いますのでお待ち下さい。
●東京フレンドパークHP→こちら

【追伸】ニューヨーク スウィーツフェアは24日で終了しております。

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コクーン歌舞伎「四谷怪談」千秋楽!
2006-04-25 Tue 02:24
0004nk.jpg

千秋楽*コクーン歌舞伎「東海道四谷怪談」

いよいよ、24日でコクーン歌舞伎も千秋楽となり、PARCO歌舞伎→コクーン歌舞伎と
いう渋谷DE歌舞伎な春が終わってしまいました。淋しいです。

「四谷怪談」を上演すると必ず何かが起こると言われておりますが、本日はJRの電車が
止まりましたね(笑) 
私は週末実家で過ごし、千秋楽の朝、特急電車でコクーンに向かったのですが、新宿に
着いたら山手線等が止まっていて焦りました
せっかくの千秋楽なのに遅刻したら悲しすぎる。それで、慌てて地下鉄で遠回りですが渋谷へ。
駅からは猛ダッシュで会場に行ったのですが、息を切らせて着いてみれば、「開演は30分
遅くなりました」との案内が・・・。
予期せぬ電車トラブルに合わせて、対策してくれていたのです。そして、そんな事態という
事もあり、開演前に勘三郎さんのご挨拶がありました。まだ顔を塗ってない、素顔の勘三郎
さんが出てきて、「・・・そういう訳で30分遅れます」と説明。
トラブルも嬉しいオマケに化けて、得した気分になりました。JRよ、有難う(笑)

さて、千秋楽の南番。私にとっては今回二度目の南番ですが、やっぱり面白かったです。
芝居自体は、千秋楽だからといって特別変わったところはありませんでしたが、按摩宅悦
内の場で、小山三さんのおいろに向かって「長生きして欲しいものだなァ」なんていう
アドリブはアリ。
どうやら最近、小山三さんはちょっと太ったらしく、そんなことを言ったあとに上記の台詞。
微笑ましいアドリブでございました。

カーテンコールは凄かった。いろいろやってくれましたよ。
最後のストップモーションの立ち回りをアンコールで見せてくれて、そのBGMは上海バンス
キングのスウィングJAZZだったり。北番のラストに使うワイヤー宙乗りで与茂七(勘三郎)
が天上からくるくる回りながら降りてきたり。
紙吹雪(雪)も、本水もバンバン使ってのカーテンコール。なんと、その雪は舞台だけで
なく、会場にも降りまして綺麗でした。歌舞伎にカーテンコールは不要という話もありますが、
中村座やコクーンに限ってはあった方が嬉しいです
3回目くらいのカーテンコールで、会場から串田さんが登場。本水のプールに突き落とされて、
楽しそうでした。「12年ぶりに落とされました」なんて話も・・・。
あと、NY公演の話なども飛び出しました。どうもきちんと完成しなかったっぽい北番を
練り直し、来年また日本で上演して、それを持ってNYに殴りこみをかけるとのこと。
今回北番は公演数が少なく、チケット取りも大変だったので、来年今度は北番のみでの再演
をしてくれるというのは嬉しいニュースです!! やった〜。でも、北番でNY公演ということ
は、勘太郎は出演しないのかしら?? そこは気になります。すごく気になるよ(笑)
そして、恒例?の勘三郎さんを胴上げなどもありまして、長いSPカーテンコールは終わった
のでした。

途中からスタンディングオベーションが起こり、私も立って拍手をしていたのですが、キャスト
の皆さんがはしゃいでプールに飛び込んだり、水鉄砲攻撃をなさったりしたので、洋服が水浸し
になっちゃいました。だって、防御用のビニールシートは足元に置いて立ったんだもの〜〜。
でも、水に濡れたことさえも楽しかったのでちっとも構わないのですが・・・。

実家に戻ったついでに、四谷怪談の関連書物を引っ張り出して読み返しました。あらあら……
って思い違い+混同していた部分がいっぱいあって目から鱗。
例えば、伊右衛門が御用金を盗んだのは判官の事件がある前だったとか(笑)
私ったら、どうしても伊右衛門はお岩様を愛していたと思い込みたくて、いろいろ記憶から
消去していたようですよ。それでも、夢の場がある以上、この自説は主張し続けますけれどね。
夢の場は、二人の愛と願いを「夢」として南北が書いたものだと思うので。
といったことは、また改めて書こうと思います。

本日は千秋楽のミニレポまで♪

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ヌレエフの「SWAN LAKE」
2006-04-24 Mon 22:41
昨日は思ったことをツラツラと相変わらず、まとまらない文章で書いてみました。
書き終わってからも、ずっとヌレエフ版「白鳥の湖」のことが気になっております。

で、結局、ヌレエフ版の家庭教師の存在は何なの?
どういう解釈をして観るべきだったの?


私は家庭教師=ロットバルトだと思い込んで観ていたのですが、一人二役で演じているものの、
どうやら=(イコール)ではないようです。そのあたりは歌舞伎と一緒で、同じダンスールが
踊っても別の役として観なければいけなかったみたい。
ヌレエフ本人が自分で振付けた「白鳥の湖」について、どういう意図・解釈であのようにした
のか残していないので、凡人にはまったくもって理解できず、見終わって時間が経過しても
こうして考えてしまう羽目に。馬鹿だから仕方がないって話もありますが・・・(笑)

王子は夢の世界に生きていたと解釈したらいいのかな? 夢・空想の世界にいた王子が現実
の厳しさ、残酷さを知ったという流れで見ればスッキリするので・・・。
女王に過保護に育てられ、結婚する年になってもまだ夢のような理想ばかりを追っている王子。
そんな王子の前に現れた理想どおりの美しい女性=オデット姫。しかし、現実は甘くなく、
経験値の低い王子は悪の魔法使い・ロットバルト&その娘オディールにまんまとしてやられ、
オデット姫を奪われてしまう。王子の理想の愛は手に入らなかったという悲劇の物語。こんな
感じなのでしょうか? わかりません。誰か教えて〜〜。
まあ、どんな舞台も自分の心で感じたもの=答えでいいと思うんですけれどね。

私が近年観た「白鳥の湖」は、N・アナニアシヴィリを観たさに行ったボリジョイ?の純然な
ロマンティック・バレエの白鳥〜だったと記憶しています。プティパ/イワノフ版を踏まえた
グレゴローヴィッチ版。こちらだと話はすんなりで、王子とオデットの愛の物語だし、最後は
その強い愛が悪・ロットバルトを倒し勝利する。この世で愛ほど強いものはない。真の愛(光)
の前に悪(闇)は滅びるといった、皆も知っているハッピーエンドバージョン。
このように古典を踏まえた振付・演出をしてくれると、観る方は何を考えることもなく、ただ
ただバレリーナたちの踊りを観て、凄い! ブラボー!と感激しまくっていればいいので楽
なのだ。32小節のグラン・フェッテ・アン・トゥールナン(黒鳥)だとか、同じ場面での王子の
跳躍の高さだとか、コールド(群舞)の鳥肌が立つほど揃った動きだとか、そういう所を
じっくり観て、今日の●●は凄かった〜。綺麗だった〜で満足して帰れる。

しかし、オペラ座のヌレエフ版は私にはまだ馴染まない振付・解釈なので、そちらの方ばかり
気になってしまい、踊りよりも物語に比重をおいて観てしまう結果となり、一度観ただけでは
消化不良。DVD化してくれるといいな〜。

あと、昨日は書き忘れていましたが衣装や舞台美術も素敵でした。オペラ座でございます
といった個性のある、それでいて本当に美しい衣装。ただ、従来よく見られる衣装とは違う
ので、戸惑うところもありました。踊りを観れば役がわかりますが、ぱっと見では分からない。
でも、色合いとかデザインとか本当に素敵。刺繍とかも豪華ですし。チケットが他のバレエ
公演と比べて格段に高くても、元は取れた感じです。
バレエは総合芸術。音楽(オーケストラ生演奏)+舞台美術+衣装+踊りとすべてが揃って
いると動く芸術そのもので、圧倒されます!
オペラ座はコールドを含め、出演者のレヴェルがダントツ高いので、観る価値はチケット代
以上にあると思いました。私の最も好きなバレエ団です

明日からの「パキータ」も観たかったのですが、予定が合わず諦めました。生で「パキータ」も
観たかったです!! 
はあ〜、バレエは素晴らしい。やっぱり大好きです。最近は歌舞伎+日本舞踊ばかり観ていた
のでバレエはご無沙汰でしたが、観るとどうにも好きだな〜と昔のバレエ好きだった自分に
戻ってしまう。日本人なのだから日本舞踊だろうなんて近頃は思っていたのですが、西洋の踊り
もたまには観なくてはイカン。
前回来日して以来のオペラ座バレエ観賞だったせいもあり、22日はかなり感動しました。
白鳥たちのコールド観て泣いてましたから(笑) 本当に良かったです。他のキャストも全部
観たかった。とくにニコラ・ル・リッシュのジークフリート王子は観ておきたかったな(涙)

最後に、チャイコフスキーのバレエ組曲はなんであんなにイイのでしょうね
前奏を聴いただけで気分が高揚します。大好きです。

【余談】
客席に、オレリー・デュポン様を発見。私は家族と観に行っていたのですが、デュポンはバレエ
をやっている従妹にとって、いちばん憧れのバレリーナ。近くで見かけただけで感極まって
おりましたよ。しかし、バレリーナはノーメイクに近いラフなスタイルでも美しいですね。
姿勢や立ち振る舞いが綺麗だからだと思います。
同じ女性として真逆な自分が嫌になりました(笑) ダイエットしようかな〜。

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パリ・オペラ座バレエ団「SWAN LAKE」
2006-04-23 Sun 23:17
pariopera.jpg

ヌレエフ版「白鳥の湖」。それは、モダンとクラシックの中間……とても斬新で、大人のバレエ
だと思いました。さらに簡単に言えば、プティパ/イワーノフ版など(古典)→ヌレエフ版(中間)
→マシュー・ボーン(モダン進化形)といった感じ。……って余計わからないかしら?
意味不明な前置きはこの辺にして、私の感想を書いておきます。

ヌレエフ版白鳥〜のオデット姫は脇役(しかも、あて馬)に過ぎず、主役はジークフリート王子
である。王子と家庭教師(=ロットバルト)の物語。なので、さらに進化するとマシュー・ボーン
版と繋がるような気がした。
純粋培養で育ってきた軟弱王子は、知的で教養深く、かつ大人の魅力(色香)に溢れる家庭
教師に心酔していて、それはむしろ恋と言い換えた方が正しい。
おそらく家庭教師も無垢な王子を愛している。が、こちらは大人なだけに愛憎半々。
そして、家庭教師(=ロットバルト)は『人の欲望』の象徴でもある。王子は結婚するような年齢
になって初めて、自分の中に眠っていた欲望に気付いたといったところ。
家庭教師に目覚めさせられたのかも・・・? きっとそう。

オープニングで、悪い魔法使い・ロットバルトがオデット姫をさらって飛び立っていく。
この演出がヌレエフの解釈を象徴しているように思えた。「王子の結婚を阻止し、不幸にして
やりたい」という歪んだ愛情から生まれた計略。それを暗示した出だし。ゾクゾクきます。

一幕目。王子の誕生日パーティー。ママ(女王)に明日花嫁候補を揃えた舞踏会をしますよ、
と言われて浮かない様子。恋慕う家庭教師にまで結婚を勧められ、ますます気分はロウに・・・。
王子の目には綺麗なお嬢様たちや、楽しい宴の模様は映らない。物憂く宙を見ているだけ。
王子には複雑怪奇な家庭教師の気持ちはわからないのである。ゆえに思い悩む??

二幕目。王子、オデット姫と出会う。オデット姫はロットバルトの魔法によって白鳥に姿を
変えられている。王子はあっけなく姫に恋をし、永遠の愛まで誓うが、これも計略のうちに
しか見えない。家庭教師(=ロットバルト)が前もって周到に用意し、仕掛けた罠に王子が
まんまとひかかってしまったように感じた。

三幕目。女王主催のお見合い舞踏会が開かれる。ロットバルトが用意したオデットの替え玉・
黒鳥オディールが登場。お馬鹿さんな王子は、オデットと瓜二つのこの黒鳥に結婚を申し込む。
王子、見事にロットバルトの罠に嵌る。
可哀想なのはオデット姫。巻き込まれ損としか言えない。

四幕目。王子・ロットバルトの官能的な踊りが強く印象に残る。どう観てもオデットは脇役。
最後、ロットバルトは白鳥を湖に蹴り落とし、王子と永遠に会えないように連れ去る。
オープニングと同じ演出。勝ち誇ったようなロットバルトがたまらなく素敵だった。
王子はすべてを失ったように倒れ伏す。

・・・と、私にはこのように見え、感じられたのです。王子と姫の悲しい恋物語というよりは、
王子と家庭教師の背徳の恋物語としか思えない振付・演出なんですよね。
う〜ん、面白い。
もちろん、基本的な流れは古典の「白鳥の湖」と一緒ですが、家庭教師(=ロットバルト)
が目立ちすぎる。この二役を一人のダンサーがやるというのも、とても意味深で、正直、影の
主役! 王子よりも美味しいのです。
白鳥オデットと王子のパ・ド・ドゥ、黒鳥オディールと王子とロットバルトのパ・ド・トロワ等、
踊りの見せ場は勿論姫がいちばんなんですが、物語上では霞みまくり脇役になっている。
このヌレエフ版を幾度となく再演するオペラ座バレエ団。モダンの方でも世界最高峰の座に
いるオペラ座バレエ団だからこその選択な気がしますね。

私が観たのは、22日昼の部。
オデット&オディール姫=デルフィーヌ・ムッサン。王子=エルヴェ・モロー。
ロットバルト=家庭教師=ステファン・ファヴォラン。という配役でした。
今回の来日公演、ニコラ・ル・リッシュやルグリなども来ているのですが、私は新星モローが
観たかった! 生で観たことがないっていうのもありますし、ジークフリート王子のイメージに
いちばん近いルックスをしているのはモローなので。嵌ってました!! 
今回、最後に手を付いちゃうというミスもありましたが、モローの王子だと、それすら演出に
思えちゃいましたよ。優柔不断で、軟弱な王子・・・本当にピッタリでした。
オデット/オディール姫のムッサン。年齢的なこともあり、32回転などの見せ場は無難にこな
していたというか、地味。でも、手堅い。
鳥の羽ばたきを連想させる腕のしなやかさ、首の動き、素晴らしいです! 本当に丁寧。
体の綺麗さにもウットリ。出産しても変わらぬ体型! スゴイですよね。
そして、なんといっても怪しい魅力でヌレエフ版の作品世界を我がモノのようにいていたロット
バルト=フォヴォラン! 顔小さい とにかく素敵 すっかり、やられました。
元々ロットバルト好きなので、ヌレエフ版だとより注目してしまいますね。

・・・長くなったので、続きはまた明日。

注意:バレエにそれ程くわしくない人間の感想です。思ったままを書いたので、
ヌレエフの解釈については専門家の評などを探して読んで下さいね♪

 
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荒井良作品展 〜「化けものつづら」出版記念〜
2006-04-22 Sat 00:09
銀座・兜屋画廊で開催されている荒井良さんの作品展を見に行って来ました。
荒井さんといえば、作家・京極夏彦の京極堂シリーズ、講談社文庫版表紙の妖怪張子作品
を作っている方としても有名です。
妖怪張子とは思えない繊細なディテールと、艶やかさ。一度、生で現物を拝見してみたいと
思っていたので念願叶いました。
0002ara.jpg
↑こちらがその文庫版表紙たち。素敵です

他には、水木しげるロードなどで購入可能な鬼太郎ファミリーのお面(張子作品)なども
作られています。こちらのお面も可愛くて大好きです。

●作品展の詳細●

場所:兜屋画廊 銀座8−8−1 出雲ビル8階(※資生堂ビルの背面にあるビルです)
4月18日(火)〜30日(日)
AM11:00〜PM6:30(最終日6:00)
TEL:03−3289−4820

さて、作品展の感想というか、お気に入りの作品を少しご紹介。

0012ara.jpg
↑姑獲鳥。ほんとうに美しい・・・。

0008ara.jpg
↑五徳猫。可愛い。妖怪でも猫は可愛いですよね〜。

0004ara.jpg
風神・雷神より。これはたぶん雷神様。

このような素晴らしい作品が期間中展示されていますので、近郊の方は是非見に行ってみる
と良いですよ。びっくりしますから。張子でこんなの見たことない!!
あと、荒井さんの作品集が今月24日頃出版されます。一足早く作品展会場でも販売するそう
なので、気になる方は画廊にお問い合わせを!

●荒井良作品集「化けものつづら」の詳細●

*版型B5変・上製 *頁数/104頁 *オールカラー *定価2600円+税
*発行/木耳社(ISBN4−8393−5895−8 C0071)

作品集の発売も楽しみです

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(BlogPet)KANTAの言葉
2006-04-21 Fri 11:56
きょうKANTAはフランス語を代表した。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「KANTA」が書きました。

★★★★★★☆☆☆☆☆☆飼い主のコメント★★★★★★☆☆☆☆☆☆

フランス語か〜。ジュテーム、ボンジュールくらいしか知らないな〜(笑)
KANTAがフランス語代表なら、今度から少しずつフランス語も日記に混ぜてみようかな?
は! 急にフランス語とか言い出したのは、海老様のパリ・オペラ座公演が見たいから?
こっちの方が正しい気がします。ちなみに管理人Aは、行けません。
そのかわり、明日上野でパリ・オペラ座バレエ公演を観ます
koji8.jpg
↑最近、お友達のキヤコさんが飼った猫のコージ君。
コクーンって呟いておりますよ!! いや、興味ないだろう(笑)


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六花亭の「マンスショコラ」
2006-04-21 Fri 04:18
mincechocolat.jpg

友人が里帰りのお土産にと六花亭の「マンスショコラ」を買って来てくれました
+ジャガバター。と書けば、北海道土産だとすぐにわかる方も多いはず!!

北海道は食べ物(魚介・野菜・ラーメン等)が美味しいので有名ですが、実はスイーツ
(菓子類)もむちゃくちゃ美味しい。しかも、安い! 
そのスイーツブランドの代表格にもなりつつある六花亭。中でも有名なのは「マルセイバター
サンド」「ストロベリーチョコ」だと思いますが、今春に発売された「マンスショコラ」が
とっても美味しい!! 

商品紹介(HPより)→フランス語で薄いチョコレートを意味する『マンス・ショコラ』。手づくり
でしか出せない厚さわずか2mmの薄さにこだわりました。
ちょっぴり苦めのローストカカオニブを散らしたビタスィートチョコです。36枚入り。


1日3枚と決めて、ちまちま食べていたのですが、そろそろなくなってしまう・・・。
なので、思い切ってオンライン通販に挑戦! こちらの六花亭HPで購入できるようなので
申込みました。届く日が楽しみだ〜。他にも好物のマルセイバターサンドなども申込みした
ので、少しずつ食べたいと思います。

六花亭。北海道内に何箇所かある喫茶室も素晴らしいですよね。コーヒー無料でした
ケーキ類もありえないほど安く、都内に出来たら毎日混雑間違いなしです。美味しいし♪
・・・とここまで書いて気付いたのですが、私、GWは休みがない分、5月の中旬に北海道
に行くんですよね(笑) 函館ですが。そこでも買えるんじゃないかという話も。
でもまあ、食べたかったので良しとします。
余談ですが、最近の私は食べても余り太らなくなったので、好きな物を好きな時間に好きな
だけ食べるようにしております。この方がストレス解消になるのか、太らない気がする。
昨日も夜中にショートケーキ食べましたし。不思議です。いつかどかっと太るのかしら??
やっぱり、注意した方がベターなのかな?? もう少し様子を見て食生活を改めます。

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夕どき「父帰る・屋上の狂人」
2006-04-20 Thu 13:20
NHKの夕どきネットワーク(4/14放送)に、「父帰る/屋上の狂人」の特集がありました。
その前にNHK一都六県でも紹介されたようですが、こちらは録画失敗。ガーン
しかし、今回はワイドショー関係であまり舞台の様子などを流していないのに、NHKだけ
こうやって流してくれている。どうしてかしら?

関東ローカルの番組のような気もするので、ちょこっと書いておきます。
舞台映像+剛くんのインタビュー付で約15分くらいの紹介でした。

「父帰る」

剛「1回目はうまくいったのに、2回目はなんか普通だったなぁとか。その箇所箇所で……。
逆に言うと1回目はよくなかったのに、2回目はすごくよかったとか。だからそこは難しい
ですね。同じ気持ちで臨んでいるのに、同じようにできないところが舞台は難しい」

剛「僕は家長としてお父さんがいない時に、ず〜っと20年近く家族を支えて頑張ってきて、
急に帰ってこられてもあなたの居場所はないよと言い張るわけなんですけど、家長を20年
している気持ちってどうなのかな〜とか、そういうのがやぱり難しかったです。
演出家の方に「家長っぽくないんだよね」って言われて(笑)
もう少しちゃんと堂々としている佇まいなんだな〜と。弟も妹も僕が一生懸命頑張って支え
てきた。「もう少ししっかりとした人をやってよ、剛くん」とか言われました(笑)」

剛「最後にお父さんを追うんですよね、僕が。普通この状況じゃ追わないんじゃないかなって
ところを追うんですよ。そこに浪漫があるんじゃないかと。最後、僕が追って行くんですけど、
そこに到達する気持ちがうまく繋がると、なんかすごくいい家族に見えてくると思うんですね。
それを意識して頑張ったんです」

「屋上の狂人」

剛「自分が幸せに感じられるっていう気持ちを持つことが幸せなんじゃないかなって思います。
それは人それぞれ違うと思うんだけど。まだ僕は本当に人生が浅くて、どういう風に皆さんに
説明していいのかって。その……、弟がお父さんに言う台詞の気持ちというか、そこの先に
ある弟が本当に言わんとしていることっていうか、なんかものすごく深い気がして、胸が
ジーンとしてしまう。弟がお兄さんを思う気持ちと、弟がお父さんに最後に言う台詞に、
菊池寛さんの言わんとすることが描かれていると思うんですね」

★★★★★★☆☆☆☆☆☆★★★★★★☆☆☆☆☆☆

プロデューサーさん談の「自分の個性を出すというよりも、役に染まることができる役者。
そういう役者は稀有である。だからこの作品性が描けた。」みたいなお話も出ました♪
あと、親子観賞DAYの模様も流れましたよ。
DVD化されるかどうか微妙な舞台なので、少しでも舞台映像が残せてよかったです。
「蒲田行進曲」と併せて、草なぎ剛*演劇DVD−BOXとか作ってくれないのかなぁ。
3万円くらいしても買いますよ!!

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四月大歌舞伎/夜の部 仁左衛門の福岡貢!
2006-04-18 Tue 00:27
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四月大歌舞伎は断然夜の部が面白かったです!! 17日夜の部を観劇して来ました。

【井伊大老】

昼の部に続いて、一幕目は北條秀司作の新歌舞伎。井伊大老(吉右衛門)と、その愛妾・
お静の方(魁春)の愛に溢れるお話。桜田門外の変で井伊大老が暗殺される前日という設定
なのがドラマティックだなぁと思いました。面白かった。
この演目は六世歌右衛門が最後に勤めたものだそうです。私は観ていませんが、どんなお静
の方だったのだろう?

【口上】

相変わらず、左團次さんが面白い。團十郎・左團次で歌右衛門宅にマージャンしに行った時
のエピソードを面白おかしく話してくれました。クーラーがなくて暑かったので裸になって
マージャンをしたそうですが、「汚いオヘソだ」と言われ、それ以来二度とお招き頂けなかった
とかそんなん。勘太郎の話も可愛かったです。「犬が大好きな方でした。なので、わんわん
パパと呼んでいた」とか・・・。
しかし、中村屋の卵色?の裃は目立ちますね。一人衣装と若さで目立っていた勘太郎でした。
あと、今回は六代目松江襲名+五代目中村玉太郎初舞台も兼ねた口上だったのですが、
玉太郎ちゃんの可愛らしいことといったら!! ムシキングが大好きだそうですよ♪ 

【時雨西行】

江口の君(藤十郎)と、西行法師(梅玉)の長唄舞踊。起きているのが辛かった。やっぱり、
踊りを観るにはまだまだ修業が必要な気がします。

【伊勢音頭恋寝刃】

仁左衛門の貢に惚れ惚れしました。そして、勘太郎のお岸!! 可愛かった〜
あと、個人的に時蔵のお紺が好き。福助の万野も面白くて良かった。(※やり過ぎ感もあり
ましたが、新鮮な万野でした)
伊勢音頭〜は、まったくもってありえない、歌舞伎らしいお話だと思います。青江下坂の刀
は貢と相性が悪く、因縁の妖刀だとはいえ、あれだけの殺人をしているのに最後は三人で、
めでたしめでたし。お鹿とか罪もないのに殺された人が可哀相だ!! でも面白い。大好き。
万野VS貢のやりとりや、伊勢音頭の音楽に合わせての殺戮絵巻など見ていて飽きない。

仁左衛門が貢をやると上方歌舞伎のように見えますね。新・松江のつっころばし・万次郎と
併せて・・・。上方型の伊勢音頭〜は初めて観たのでよくわかりませんが、昨年見た納涼
歌舞伎の三津五郎の貢とは、まったく違うはんなりとした貢もいいなぁ……と思いました。
三津五郎の貢は武士らしさが強い印象だったのですが、仁左衛門の貢は柔和な雰囲気の
色男、実は武士っていう印象。歌舞伎は演じる型(やり方)や役者でぜんぜん違うのが
面白くて、いろいろな配役で見たくなります。大阪で上演中の「浪花花形歌舞伎」・愛之助
の貢も見たくなってしまいました。無理なんですが・・・(涙)

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四月大歌舞伎/昼の部
2006-04-17 Mon 23:24
0604kabuki.jpg

四月大歌舞伎は、六世歌右衛門「五年祭」です。演目はすべて、六世歌右衛門所縁のもの。
今回は〜新歌舞伎〜が多くて、意外なラインナップでしたが、「父が手掛けた昭和の歌舞伎
の代表的な作品を見て頂きたかった」と長男・梅玉さん談。そういう意向だったんですね。

【狐と笛吹き】

北條秀司の戯曲。新歌舞伎。昼の部でいちばん楽しんだ一幕です。福助さんのともねが凄く
可愛い そもそもが、子狐と笛吹き(人間)の恋物語という筋から可愛いのですが・・・。
台詞もいろいろ可愛らしくて良かったです。「君は僕の宝物だよ」とか
意外やポロリと涙も零れた。

【高尾】

雀右衛門さんの踊り。体力的なこともあり、振りは極力おさえた感じでしたが、とても綺麗
でした。存在感だけで見せられるというのも凄いですよね。

【孤城落月】

芝翫さんの淀の方が憐れでイイ。勘太郎の豊臣秀頼も品がよく、大熱演で素敵でした
しかし、芝居自体は面白く感じられませんでした。こちらも新歌舞伎です。

【関八州繋馬】

昼の部最後は華やかな舞踊劇。お正月に見た「蜘蛛糸梓弦」に似ているな〜という印象。
一部登場人物も一緒ですしね。三階席から観ていたので、体力切れになり途中ウトウトして
しまいました。もう、三階席での観劇はキツイかもしれません(涙) エコノミー症候群の
ような症状になりまして、足はむくむし、本当に辛かった。

四月大歌舞伎、昼の部は私的にイマイチでした。「狐と笛吹き」が普通に楽しめましたが、
演目で好きなモノが特になかったこともあり、ただただ疲れて帰って来たような・・・。
まあ、こういう月もありますよね(笑)

●16日に観劇しました。

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ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?
2006-04-15 Sat 16:26
4月14日が、「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」の前売り先行発売でした。
まだあちこちで先行はありますが、今回はお友達と4人で観劇したかったので、イープラス
の先行に頼るしかなかった昨日。なんとか無事にチケットが取れました

このお芝居、エドワード・オルビーの作品をケラさんが演出。1962年にブロードウェイで
初演され、1966年にはエリザベス・テイラー主演で映画化もされているというのですが、
私は内容をまったく知りません。チラシには、結婚23年目を迎えた大学教授夫妻ジョージ
とマーサ。結婚生活の惰性と幻滅の毎日の中で、2人はある刺激を求めていた。
ある夜、マーサの父である学長主催のパーティから泥酔気味で帰宅した2人は、パーティで
知り合ったばかりの新任の助教授夫妻ニックとハネーを自宅に招き入れる。この初対面同然
の若いゲストの面前で、ジョージとマーサはお互いの不満を爆発させ、激しく罵りあい、
その露悪的な振る舞いはエスカレートしていく。
やがて、その矛先は若夫婦にも向けられ、否応なくこの狂気のゲームに巻き込まれていく。
眠りを忘れた長い夜に繰り広げられる壮絶な戦い。果たして、彼らに夜明けは訪れるのか?

と、ありますが・・・面白そう。

ちなみに、CASTは、大学教授ジョージ=段田安則、その妻マーサ=大竹しのぶ、新任の
助教授ニック=稲垣吾郎、その妻ハネー=ともさかりえ!!
そう、SMAPの吾郎ちゃんが出演することもあって、チケット取りが大変なのですよ(涙)
吾郎ちゃんはPARCO劇場で上演された「謎の下宿人」以来の舞台ですね。いちばん好き
な彼の舞台は、つかこうへい事務所「広島に原爆が落ちた日」なんですが、今回はどうなの
だろう?? ワクワクドキドキ。ケラさんの演出にも期待です

あと、この公演、シアターコクーンでやるのですが、客席がどうもいつもと違うらしい。
座席表を観たところ、野田MAPの「贋作・罪と罰」の時のように、ステージを中央寄りに
配して、いつも舞台があるところに客席を作り、四方八方から舞台が観られるような作りに
なっているようです。舞台周囲の席が特設S席。会場の使い方も面白そうで、楽しみです。

とりあえず、一度ですが観に行けそうで良かった。
東京は演劇のチケットがここ数年どんどん取り辛くなってきて、面倒臭いですよね。
演劇や歌舞伎などの舞台鑑賞は敷居が高いという人が多いのも、この面倒臭さが原因の一つ
になっている気がします。その分、好きな人にとっては手間や労力をかけて確保したチケット
なので有難みが増すという効果もあるんですが・・・。面倒臭いのは本当に難点でございます。
映画のように楽にふらりと観に行けたらいいのにな〜。我侭か(笑)

「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」
作:エドワード・オルビー 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 翻訳:徐 賀世子
出演: 大竹しのぶ 稲垣吾郎 ともさかりえ 段田安則
会場/日時:シアターコクーン(渋谷)→2006/6/5(月)〜6/30(金)
舞台の詳細はこちら→イープラス情報※大竹しのぶさんのインタビュー付。

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シティボーイズLIVE「マンドラゴラの降る沼」
2006-04-15 Sat 03:13
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今年はテントでシティボーイズ IN 池上本門寺
002city.jpg
●詳細は前回の記事を→こちら♪

楽しみにして行った、シティボーイズミックス2006。場所は都営浅草線の終点・西馬込が
最寄の池上本門寺境内。遠いよ、遠すぎるよ(涙) そして、駅からも遠いのであります。
徒歩15分。しかも坂道多し。第二京浜沿いに歩いているうちはいいのですが、本門寺入口の
角を曲がってからは延々坂道。しかも、住宅街で何もなく薄暗い。ぎゃああ、途中からは左右
が墓地じゃないか〜〜。
友人と「駅で待ち合わせて良かったね」としみじみ呟きながら会場まで歩きました。

距離にもめげず頑張って行ったのは、テント公演+周囲に露店を並べ、さらに参道にも仕掛け
を作るなどの企画を楽しみにしていたから。なのにですね、シティボーイズさんらしいという
か、なんというか……。

間違いなく、企画倒れ・笑。

私たちは公演よりも、+αの企画を楽しみにして行ったのに何もないよ。一応、チョリソーと
焼きソバ、お菓子、ジュースなどを売る露店だけはありましたが、近年使っていたアートス
フィアの売店(バー)のかわりだと言えばそれまで。あとは、いつもどおりDVD、パンフなど
の物販があるだけ。参道とかにも何もありませんでした(笑)
開場18:30、開演19:30ということで、絶対何かあると信じて開場時には現地に行った
のに〜〜。

私が勝手に予想していた露店→男の料理といえば大竹まことなので、大竹レシピの特別料理
の露店。運がいいと目の前で大竹さんが手料理を振舞ってくれる。
誰が欲しがるかは謎ですが、中村有志のお面とかそんな感じの要らないグッズの露店。
斉木さんがぼーっと商売する気がなさそうに売っている杏飴かラムネ売りの露店etc・・・。
けれど、何もなし。ガーーン。その上、テント公演なのにテントらしい演出や仕掛けのない
公演(笑) あるのはテントという雰囲気だけでございます。拍子抜け。
しかし、それもこれもシティボーイズらしいと思えば許せてしまうのがFANの馬鹿さです。

テント公演なんだから、ラストではステージの後ろがバーンと開いて、本門寺の景色を生かし
た演出をするとか、タイトルが「沼」なんだから本水を使った演出をするとか、いろいろ工夫
できる筈なのに何もなし。ある意味、潔い。私はいろいろ期待して桟敷席のチケットを取った
のに、前過ぎて観辛いだけしたよ(笑) ヤラレタ。
今まで観て来たテント芝居の面白さに期待し過ぎていたのかも??

まあ、公演自体がとても面白かったので、そんなことは帳消しですけれども

いっそのこと、EDで3人が責任のなすり付け合いをしているVTRとか流したら面白いのに。

●楽屋にて、来場者アンケートを見ながら●

大竹「まずいよ、お客さん怒ってるよ……」

きたろう「誰がテントでやろうとか、露店やろうとか言い出したんだっけ?」

大竹・斉木、きたろうの顔をジロリと睨む。

大竹「お前だろ。どうすんだよ、みんな駅からさんざん歩かされて、石段のぼって、くたびれ
損だって怒ってるぞ。アンケートで、ほら」

きたろう「なんだよ、俺のせいかよ。お前だって最後はテントを開いて、空に打ち上げ花火
を上げて客を驚かせるとか、言ってただろ」

大竹「それは細川さんが無理だって言うから・・・」

きたろう「じゃあ、特製茶漬けの屋台はどうしたんだよ。毎日早く入って仕込みするって言っ
てたのにさ。築地で食材仕入れてどうとか・・・」

大竹「言ってないよ、そんなこと。お前だろ、特製カレーの屋台をやりたいって言ってたのは。
とにかく、言いだしっぺはお前なんだから」

延々と言い合いを続ける二人の横でそ知らぬ顔の斉木。二人が斉木の顔を見ると・・・。

斉木「三列目に座ってた白いワンピースの子可愛かったよね」

大竹・きたろう「馬鹿!」


・・・みたいな感じで。うまくオチがつかない例になってしまいましたが
結局、シティボーイズさんたちは、本当のところ何がしたかったのだろう。わざと何もしなかった
のなら、凄すぎる!! どうなんですか? 誰か教えて下さい〜〜。
※注/実のところ、テントでやりたいと言い出したのは大竹さんらしいです。

というわけで、公演についてはネタバレになるので、続きを読むにアップします

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シティボーイズLIVE「マンドラゴラの降る沼」…の続きを読む
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W記念**ありがとうございます** 
2006-04-14 Fri 00:57


Thanks a lot for Reader!

人気Blogランキング演劇部門で、初めて3位以内にランキングされました。
ありがとうございます! こんなことは今日だけだと思うので記念に画像をUP!!
いつも2桁台だったのに、4月に入って急にUPした気がします。これも、皆様がポチッと
してくれたり、拙い文章を耐えながら読んでくれているお陰です
感謝! 感謝! 日々たらら〜んと気の向くままにブログを書いておりますが、やっぱり
読んで頂けると嬉しいです。これからも記憶メモがわりにたらら〜んと感動したことなどを
書いていこうと思います。私の趣味は観劇+映画鑑賞+読書などですが、どうしてそう
なのかと明かせば、「日々なにかに感動していたいから」だったりします。人生長くはあり
ませんから、できるだけいろんなモノを見て感動したい。日常でもしかり・・・。

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あと、うっかり、ぼんやりしていたら、30000HIT達成しておりました。
あれれ? いつの間に・・・。
昨日かしら?? こちらもありがとうございます。
なにか記念にしたいな〜と小一時間考えましたが、アイデアが浮かばず。
次のなにかの記念までに考えてみます

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コクーン歌舞伎〜東海道四谷怪談〜北番
2006-04-13 Thu 21:38


やっと、「北番」を観劇してまいりました。ネタバレですが、本日はメモ的な感想を!!

今回のコクーン歌舞伎。「北番」「南番」とありまして、キャストも演出も違うというので、
歌舞伎FANなら両方観たいと思ってしまうから憎い。
さて、どう違うかと言いますと「南番」はよく歌舞伎座などでかかる「四谷怪談」を斬新
な舞台美術+演出で見せてくれる感じ。ざんざんと惜しみなく降る雪+本水+ストップ
モーションの立ち回り。ここがコクーンらしくて派手で面白い。
「北番」は大南北の戯曲を使った演劇チックな歌舞伎。下座音楽無し。(※お化けが出る
時のドロドロ+ツケは使う。音楽はオリジナル曲) そして、普段は中々やらない、「深川
三角屋敷の場」「小仏小平住居の場」「元の深川 三角屋敷の場」「夢の場」をやる分、
台詞のテンポをよくしたり、削るところは削ったりと工夫している。
あと、「北番」の方が串田和美さんの意図や解釈がよりわかりやすく伝わる反面、歌舞伎
らしさは減ってしまっているかも・・・。たっぷり感が減っていると言うか・・・。う〜ん。
しかし、とても面白い。「北番」もすごく好きです。

感想がうまくまとまらないのですが、「北番」はとても実験的な歌舞伎だと思いました。
歌舞伎役者が演じているから「歌舞伎」らしく見えますが、演劇っぽいんですよね。
・・・と、グダグダまとまらない感想を呟かずに、「北番」の面白かったところをご紹介。

【浅草観音額堂の場】

オープニングから南番とは違います。「らくだの見世物」をワアワアと見物する人々。
浅草らしさが増してイイ感じ。雷門の仁王像は舞台下手側に配置されておりました。浅草・
見世物というと、昨年の「コクーン歌舞伎・桜姫」を思い出します。こちらは、桜姫=見世
物といった図式でしたが、串田さんは歌舞伎=見世物的なものと捉えているのかしら?
お袖(七之助)が伊藤喜兵衛一家に悪態をつくくだり(敵方には物は売りませんよ……な
場面)、伊藤家と四谷家の関係図(紹介)がいちだんと分かりやすい。
直助(勘三郎)がスケベで悪い男ですごくイイ。

【按摩宅悦内の場】

お袖が七之助くんなので、とても可愛らしい。

【浅草観音裏地蔵前の場〜田圃の場】

替え玉を使った演出が良い。お岩(勘三郎)と直助(勘三郎)が同時に出てくる場面のため、
お岩を替え玉にして、直助が後ろを向いてなどの工夫をしてお岩の台詞を言う。
最初、お袖とお岩が連れ立って出てくるところは、二人とも替え玉(子供)なので、一谷嫩軍
記〜陣門・組打〜の子役を使った遠見の演出のようでした。不思議に面白いです。

【雑司ヶ谷四ツ谷町、伊右衛門浪宅の場】

音楽のせいかなんなのか、南番よりもお岩様が不憫に見えた。綺麗なお岩様なだけに、悲しい。

【伊藤喜兵衛宅の場】

お梅(坂東新悟)が可笑しなことに。台詞の前に変な息継ぎ(ブレス)を入れるのでキモイ。
もちろん、わざとそうしているのですが、普通にやった方がいいんじゃないかとも思ったり。
映画「忠臣蔵四谷怪談」のお梅(荻野目慶子)を思い出しました。こっちはイっちゃってる
お梅でしたが、伊右衛門から見て「これはキツイ」と思う点で似た印象。お梅をキモイ電波
ちゃんにすることで、伊右衛門が心変わりしたのではなく、お金と地位に目が眩んだという
ことが分かりやすい。

舞台転換を利用して、伊藤家の家中の男二人が何か余興をやっている。人形振りというか、
ロボット振りな演出。こういうのは必要ない気がしました。普通の方がいいです。

【元の伊右衛門浪宅の場】

DV! DV! 伊右衛門のDVさが南番より酷く見えた。
髪梳きの場に入る前に、一度、その頃の伊藤家といった感じに舞台が回る。人形遊びをして
いるお梅。キモイ電波ちゃんであることを強調したのかしら??

お岩の膝に足をのせて「敵討ちはもう嫌になったァ」と言う伊右衛門。その時、お岩様が
何気に伊右衛門の足先を触っているのが色っぽい。そして、伊右衛門への愛を感じました。

お岩さんの血を舐める猫が登場→大きな鼠がその猫を食い殺す。お岩=鼠使いというのが
分かりやすくなった気がしました。でも、ちょっと気持ち悪い。

【砂村隠亡堀の場】

川を人で作っている。(→青色の衣装に身を包んで、欽ちゃんの仮装大賞のように大勢の人
で川を演じている)これも面白い演出ですが、私的には微妙でした。
「首が飛んでも動いてみせらァ」は原作どおり、こちらで。(※南番は大詰の立ち回りで
言います。)
だんまりのところ、伊右衛門がとにかくカッコイイ。悪の華でございました。

【深川三角屋敷の場】

死体から剥いできたと運び込まれた着物に見覚えのあるお袖。直助が帰ってきて、母の形見
の櫛もお袖の手へ・・・。そこに按摩宅悦がやって来て、お岩様が殺されたこと知る。
姉まで殺されてしまった上は、どうしても敵が討ちたいと直助に体を許すお袖・・・。といった
三角屋敷の場。やはり、ここがある方が四谷怪談は面白い。

【小仏小平住居の場】

ここがあってこそ、小仏小平がどんな男で、何がしたかったのかが分かるので、やっぱり
あった方がいいと思いました。扇雀の小仏小平は嵌り役。死んでも忠義を尽くす男!!
忠臣蔵らしさも、怪談らしさもあって面白い。

【元の深川三角屋敷の場】

すごく見たかったので念願叶いました。直助とお袖が実は血を分けた兄弟だったとわかる場。
また、直助が与茂七(扇雀)だと思って殺したのが、実は自分の主人の息子だったということ
も判明。歌舞伎はこの「実は……」が多くてドラマティックですよね♪
お袖は与茂七に操を立てられなかったことへの面目なさに、自ら二人の夫(直助&与茂七)に
斬られ、直助は畜生道に落ちたことを悔い切腹をする。直助切腹はすごく良かった! 
なんで、いつもここをやってくれないのかと思うほど。お袖も憐れで、いじらしくて良かった。
七之助くん頑張ってます!! なんだか泣けてしまいました。

【大詰1・夢の場】

宙吊りの籠の中に、仲睦まじかった頃のお岩様と伊右衛門(子役)。
「瀬を早み 岩にせかかる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」
この百人一首にもなっている崇徳院の恋歌の使い方が、本当に上手い! 泣ける。
この歌のように激しくお互いを愛していた頃もあったのだと、伊右衛門の声で読まれる歌
に教えられて、一気に切なさが増す。南北は天才だなー。
極悪にしか生きられなかったことを伊右衛門は後悔しているのです。この夢の場を見ると、
きっと伊右衛門が憎めなくなる筈。あのようにしか生きられなかった男の悲しさ、憐れさ
が凝縮されている。見られて良かった! 有難う、コクーン歌舞伎!と思いました。
そして、南北最大のテーマ・恐ろしいのは人の業で、幽霊じゃないのだということも夢の場
+次の場でよく分かると思います。コクーン版はとくに!

【大詰2・蛇山庵室の場の場】

さらに伊右衛門に追い討ちをかけるようなラスト。悪夢のような人生から目覚めたのはいい
けれど、その分、自分の背負った罪業の深さに打ちひしがれる伊右衛門。
伊右衛門の背後に、落ちてくる(降ってくる?)死体(たぶん、今まで伊右衛門が殺して
きた人)や、伊右衛門のせいで不幸になった人々・・・。とても分かりやすい。
四谷怪談はこういうテーマなんだよ、と突きつけてくる感じです。
「桜姫」の姫様が狂っているという、歌舞伎の姫様ではなく人間(女)としての最後の演出
に引き続き、今年の北番も伊右衛門がとても人間らしく描かれた最後の演出でありました。
とても、感じ入りました。伊右衛門は只の悪ではないのであります。

それと、印象的だったのが梯子をのぼる伊右衛門の演出。天国への階段のように見える。
梯子なだけに天国までは伸びていないのが悲しく、とても切ない。

※最後、与茂七が敵討ちに駆けつけるところで終わり。立ち回りはありません。

「北番」は本当に分かりやすい。私はとても好きです。本日はまだ観て来たばかりで、整理
が出来ていないので、後日また「北番」「南番」についての感想をきちんと書こうと思います。

メモ、メモ。

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「父帰る/屋上の狂人」〜朝日新聞夕刊*劇評〜
2006-04-12 Wed 00:50
4月11日の朝日新聞*夕刊に「父帰る/屋上の狂人」の劇評が載っていました。
「各30分ほどの小品だが、人物の輪郭がくっきり書かれた戯曲を河原雅彦が素直に演出し、
ニ様の家族の情景が心に残る佳作となった」と高評価!!

高評で当然だと思いますが、やっぱり、自分が見て良かったと思った作品が見識あるプロの
方に誉められていると嬉しいものです。
と、「父帰る/屋上の狂人」について触れたついでに、前回書ききれなかった部分の感想を
書き足しておこうと思います

「父帰る/屋上の狂人」は、スタッフも素晴らしかったなぁ…ということ。

美術はたくさんの受賞歴と経験がある松井るみさん。今回の舞台美術がすごく好きで、少し
調べてみたら、稲垣吾郎ちゃん主演の「謎の下宿人」、昨年の「リトルショップ・オブ・
ホラーズ」など、私が観た舞台の中でも印象に残る美術を担当された方でありました。
「謎の下宿人」では、懐かしい感じのする共同住宅(下宿)を作っていて、今回の「父帰る」
の美術と同じ人だと知ったら凄く納得! 

衣装プランナーは、最近だと「天保12年のシェイクスピア」を手掛けられた前田文子さん。
今回はシンプルですが、明治の日本人の生活感が伝わる素敵な衣装を制作。
日本では衣装美術、とくに舞台衣装のプランナーさんというのは、まだまだ軽視されている
というか、あんまり儲からないのだそうですが、戯曲・キャスト・演出家の意図などを深く
理解した上で、想像力を働かせ、デザインから考えるという作業はとても大変だと思います。
「父帰る」は、秋という季節と、話の内容から暗めの色で衣装を作られていました。裕福な
家庭ではないので、その辺りも意識されていたと思います。主演の剛くんは、紺色の着物で、
役柄の硬質な感じにとても合っていました。凛々しく見えて素敵だったなぁ・・・。
「屋上の狂人」は真夏、そして裕福な家庭の話と「父帰る」とは真逆なので、衣装も真逆に
なっていたと思います。剛くんは白地に紺の小さな柄が入った夏着物。青空の背景に映えて、
涼やかで良かったです。また〜気の狂った長男〜ではありますが、家族に愛されているのが
衣装からもわかる。上質な季節に合った着物を、ちゃんと仕立ててあげているのだな〜と思う
と、日頃の家庭内での扱いも優しさに溢れているに違いないと安心しました。

照明は野田秀樹さんの舞台の多くを手掛ける小川幾雄さんですし、本当にスタッフ陣も今回
は揃っています。良い舞台が出来るまでには、役者+演出家だけではなく、こういった舞台
を陰で支え、かためるスタッフ陣の力がとても重要なんですよね。

しかし、草なぎ剛は恵まれている。幸せな役者さんです。
蒲田行進曲以来の舞台を、一流のスタッフ陣+役者さんたちと組んでできる。
今回の舞台で、またいろいろ吸収して、さらに大きな役者さんになるんだろうなぁ……。
千秋楽まであと二週間くらいありますが、日々よくなっている筈と思うと、早く二度目が観たい
です。待ち遠しい。今日はどうだったのだろう? 

●観劇の感想は→こちら

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映画「寝ずの番」感想です!
2006-04-11 Tue 10:54
●映画については前回書いたのでこちらを→「寝ずの番」

【感想】

映画館に入ると、ジャズの名曲「Don't worry be happy」が流れている。この曲は聴いて
いるだけで不思議と気持ちが前向きになる曲で、私は大好きなんですけれども、この映画の
挿入歌に使用されているんですね。GJ! らもさんの作品にも、映画にもピッタリだと
思います。笑って、ちょっと泣けて、観た後に気分が良くなる大人のための癒し映画「寝ず
の番」。心がポカポカになりましたよ!

話は上方落語界の稀代の天才・笑満亭橋鶴(長門裕之)の臨終間際から始まります。
病院のベッドで死を待つ橋鶴師匠に、「思い残すことはないか……」と尋ねる一番弟子の橋次
(笹野高史)。師匠は「そ…そ○が見たい」と言うのですが、そ○とは、京都で言うところ
の女性器。弟子達は今際の際の願いを叶えようと、橋太(中井貴一)のお嫁さん(木村佳乃)
のそれを見せようと決める。なんとか説得し、師匠の願いを叶えるのですが、師匠が最期に
見たかったのは、そ○じゃなくて、外だったという・・・。
そして、愉快な「寝ずの番」が始まるわけです。笑っちゃうような思い出話をしたり、師匠
最期の高座「らくだ」だとか言って死体を使って踊ったり、不謹慎なのですが、みんな師匠
が好きだったんだな〜というのが、とても伝わるのでジンワリしてしまう。
その後、師匠に続くように二人の死人が出るので、寝ずの番は映画中に3回あるわけです。
くわしいストーリーは、ネタバレが過ぎるので控えますね。

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富司純子さんがイイですね〜。可愛らしくて、良いおかみさんでした。師匠にそ○を見せる
と決めた弟子が、「若くて綺麗な女のじゃなきゃ駄目だ」とおかみさんのは不可とした時に、
ぷんっと膨れちゃったりして(笑) 現実では菊五郎さんの奥様なんですが、菊五郎さんが
羨ましい・・・。
他の俳優陣も面白かった。そうそう、吉弥さんも発見できました。橋鶴師匠の高座のあとに、
お疲れ様です…みたいに舞台の裾で待つ橋次(笹野)の後ろにいます。本当に2秒くらい。
回想シーンですので、是非探してみてください。

上方落語もいくつか使われています。「愛宕山」「地獄八景亡者戯」など。このあたりも落語
好きの方は要注目。ドラマ/タイガー&ドラゴンでも、噺家じゃない俳優のやる落語という
のが見どころになっていた気がしますが、「寝ずの番」もそういった楽しみがあります。