たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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野田版*愛陀姫2008

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「八月納涼大歌舞伎」千秋楽! あぁ、夏も終わりだな~と、納涼が千秋楽を
迎えると思いますね。わたしの夏は終わった。

今日は第三部(夜の部)を観ましたよ。「紅葉狩」と「野田版*愛陀姫」の2本。

「紅葉狩」は舞踊劇で、戸隠の鬼が、更科姫という美しい姫君に化けて、将軍・
平維茂の持つ宝刀を狙って・・・という単純なお話。前半は綺麗なお姫様、後半は
勇ましい(怖い)鬼を一人の役者が演じ分けるのがお楽しみ。今夏は、勘太郎が
更科姫(鬼)ということで、大興奮でしたよ 綺麗だったなぁ 
勘ちゃんの踊りは大好き。しとやかな姫から、徐々に本性を出していくスイッチ
とかたまらんかった! 歌舞伎座で勘ちゃんの「紅葉狩」が観られるなんて贅沢!
納涼ならではの心意気です。泣いた。なんだか、感動したわ~。

「野田版*愛陀姫」は、ほんとうに面白かった。ブラボーだったわ!!
歌舞伎というよりは、野田MAP IN歌舞伎座でしたが、流石、野田さんだ。
愛陀姫は、オペラの「アイーダ」のパロディなんです。アイーダは、エジプトと
エチオピアのお話ですが、それを戦国時代の美濃と尾張に置き換えただけ。

愛陀姫(尾張の主・織田信秀の娘でありながら、美濃の侍女に)=アイーダ
(エチオピア王女でありながら、エジプトの女奴隷に)、
濃姫(美濃の主・斎藤道三の娘)=アムネリス(エジプト王女)、
木村駄目助座衛門(二人の姫の想いびと・美濃軍の総大将)=ラダメス(エジプト
軍の指揮官)、
織田信秀=アモナズロ(エチオピア王)って感じ。

アイーダが、エジプトVSエチオピアの国盗り物語に、アイーダ、アムリネス、
ラダメスの若い三人の哀しい恋の行方(三角関係)をぶち込んでるのと一緒で、
愛陀姫も、美濃VS尾張の戦に、三人の恋模様を入れて素敵な愛の歌舞伎にして
ました。うまいよ、パロディ!! 流れとかもアイーダのままなのに違和感ない!
BGMにもヴェルディのオペラ曲を使っちゃって、歌舞伎座なだけに、OH!って
思いました。美術も良かったし。いいものを観たわ。
美濃軍の勝利の凱旋に、サッカーの応援歌でもお馴染みの、ヴェルディの凱旋
行進曲がかかってるんですよ! しかも、なぜか馬ではなくて象に乗って(笑)
笑えて、最後は泣ける楽しい歌舞伎だった。

愛って素敵!
 
もう、最後の濃姫(勘三郎)が可哀想でならんかったわ。史実とはリンクさせて
るんで、最後、失恋した濃姫は信長の元に嫁いで行くんです。
嫁入り支度の衣装を着て、「私は生き抜いてみせる」みたいに恋に破れても強い
のが泣ける。思い出しても泣ける。
一方、当初から両想いの愛陀姫(七之助)と駄目助座衛門(橋之助)は、死刑
ということで地下に生き埋めにされるのですが、一緒に死出の旅という、哀しい
けれどハッピーエンド!!
それをオペラと同様、歌舞伎座でも同時に見せちゃう野田のあざとさに、まんま
とヤラれてしまった。気持ちのいいヤラれ方だ。
今日は千秋楽だったので、野田さんも舞台に上がって来て、カーテンコールの
喝采を浴びておりました。当然、総立ちだったわ。あれはヤラれる。

まあ、でも愛陀姫、駄目助座衛門よりも、濃姫(アムネリス)が主役のような、
最後は濃姫の哀しみに一緒に包まれちゃうような「アイーダ」なんて新鮮だ!!
やっぱり、七之助ではまだまだパパには敵いません(パパも絶対譲らない
だろうけども。勘三郎さんはそういう人だ)

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