たらら~んとしたブログ

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新春浅草歌舞伎*鏡開き+第一部レポ*



 新春浅草歌舞伎 初日+鏡開き

本日は浅草歌舞伎の初日。恒例の鏡開きも行われました。
(午前9時半~、浅草公会堂の玄関口にて。)
まずは関係者、出演役者の年始ご挨拶。その後、樽酒をみんなで割って、お客様に振舞って
くれます。私はちょっと早めに会場に行き、振る舞い酒の列に並んでいたので、役者さんたち
にお酒を入れてもらえました 
お目当ては勘太郎丈だったので、「勘太郎さん、お願いします」といちばん最初は勘太郎くん
に・・・。その後は、七之助くん、亀鶴くん、門之助さんとお酒を注ぎ足して頂き、新年早々
幸せな一杯を頂きました。まさに祝い酒です。おめでたい!
私の順番くらいには、獅童くんが退場された後で、少し淋しかったですが・・・。
人出は300人程度だったでしょうか?

ご挨拶はよく覚えていないのですが(笑)、司会の方が勘太郎くんのことを「カンタ丈」と
名前を間違えたのが面白かったです。

鏡開きの様子は→こちら(クリックして下さい)

200601030020000.jpg
↑頂いた祝い酒の升。

●第一部の感想●

【お年玉】

初日第一部の「お年玉(日替わりご挨拶)」は、勘太郎丈でした。
定式幕が捲くられると、黒の紋服を着た勘太郎が登場。深々と頭を下げたあと、年始のご挨拶
をしてくれました。浅草歌舞伎は歌舞伎ビギナーの方もたくさん観に来る歌舞伎なので、この
お年玉で、演目解説もやってくれます。有り難いですよね。

【歌舞伎十八番の内「鳴神」】

鳴神上人を獅童。雲の絶間姫を亀治郎。新年らしい楽しい狂言です。
朝廷を恨んでいる鳴神は、竜神を滝壺に閉じ込め、雨を降らせないようにしています。
旱魃に苦しむ人々のため、朝廷は才色兼備な雲の絶間姫を鳴神のもとへ送り込むのですが、
なんと姫は色仕掛けまで使って鳴神を騙し、破壊堕落させ、見事に注連縄(竜神を閉じ込める
ための結界)を切って雨を降らせる。
それを知った鳴神は怒り、雷となって姫を追いかけていく……というシンプルなお話。
「高僧が美女の色香に迷い、堕落してしまう」というのを描いているのですが、姫が色仕掛け
っていうのはどうよ? というのが私の疑問。

雲の絶間姫の亀治郎は、綺麗でお上手で良かったです。亀治郎がうまく獅童をリードというか
フォローしている感じがしました。浅草歌舞伎をしっかり支える男・亀治郎! 頼もしい存在。
鳴神の獅童も今回はすごく頑張っていて良かったです! 去年の初日は台詞が入っていなくて
ボロボロだったので、今年も映画などで忙しかったし大丈夫なのか?と心配していたのですが
杞憂に終わりました。近年ではいちばんの出来かも! 鳴神は衣装のぶっ返りもあれば、派手
な見得もたくさんあるお役なのですが、決まってました。カッコイイ! 最後の飛び六方での
引っ込みもバッチリでした。詳しい感想は中日あたりにもう一度観に行くのでその時に・・・。

【仮名手本忠臣蔵/五・六段目】

大感動。びっくり。七之助よく頑張った!!

勘太郎がおかる。勘平が七之助という時期尚早ではないかと思われる大役。二人とも体当たり
というか、大熱演で良い舞台を作り上げていました。
忠臣蔵の五・六段目のお話は有名なので紹介しませんが、いちばんの見所は勘平の切腹の場。
ここをどうやり切るのかとドキドキしながら観ていましたが、凄かった! お腹に刀を突き
刺して、「色に…、色にふけったばっかりに……」で、自分の頬を自嘲気味に笑いながら叩く
と、そこに血糊がベッタリとつく。やや間があって、「大事の場所にも居り合わさず……」と続く
のですが、お父さんにみっちり教えてもらったのでしょうか、勘三郎さんの勘平の芝居が頭に
浮かぶくらい教えられたとおりにやっている感じで、継承されている!と鳥肌が立つくらい感動
してしまいました。教えられたとおりにやるのでは駄目だという見方もあるでしょうか、初役、
しかも大役の勘平です。教えられたとおりに出来れば立派ですよ! 
涙を流しながら、大汗をかいての大熱演。あれには皆、心打たれたと思います。
五段目の暗闇の中で、50両を奪うまでのくだりの細かい芝居も丁寧で良かったですし、
六段目に入ってから、舅殺しをしてしまったと思い込み狼狽していくくだりもとても良かった。
なんだか、まだ感動していてうまく感想が綴れませんが、七之助の芝居が勘平で一皮剥けた
というか、急成長した気がします。今まで彼の舞台はたくさん観ましたがいちばん良かった!
一緒に観に行った友人も、「こんなに出来るんだね~」と感心していましたよ。
七之助は最近ずっと女形の役が続いていて、見た目も綺麗ですし、女形がいいと思っていた
のですが、やっぱり本人が好きなのか立役の方が向いていると思い直しました。性質というか
性格的には元々立役向きだったので、それが私の中で確信に変わった感じです。
・・・まあ、中村屋ですから両方やっていくのでしょうけれど、今後が楽しみになりましたよ。
いや~、本当に良かったです(涙)

勘太郎のおかるは、可愛らしい感じ。いじらしく愛する勘平のために遊郭に身を売って、
敵討ちに必要なお金を用立てる。「健気でいじらしい女」をやらせると上手い勘太郎なので
こちらもすごく良かったです。(でも、私は勘太郎の勘平にものすごーく期待しているので、
後日観る第二部がひじょうに楽しみです。待ちきれない!)

定九郎の亀鶴も、色っぽくって良かったです。 定九郎は儲け役というか美味しいですよね?
稲架け藁の中からニュっと現れ、人を殺しているのにまったく悪びれず、着物の水気を絞った
りして・・・、まさに悪の華。白塗りに黒い着物の裾をはしょってのスタイルもカッコイイです。
台詞はたった一言「50両・・・」と呟くだけだし、出てきたと思ったら猪に間違えられて、
勘平に撃ち殺されちゃうという端役なのに、すごく美味しい。
最期の口から吐いた血が太腿に滴り落ちるところも、なんともいえない歌舞伎の美学を感じ
ます。亀鶴くん、美味しかったよ!!(→誉め言葉)
千崎弥五郎の亀治郎も端役ですが上手くて、舞台をキリリと引き締めていました。

浅草歌舞伎の「五・六段目」。予想外の上出来で(→失礼)、新年早々嬉しい観劇となりました。
実は今年、5回も浅草歌舞伎を観に行きます。中村屋のご兄弟の「五・六段目」に、それだけ
期待というか、興味がありました。今日観てみて、5回分も買ったのは間違いではなかったと
思っています。
本日は、勘三郎パパも観劇に来ておりました。息子たちの成長した姿に、感激したと思います。
駄目出しは山ほどすると思いますが、内心絶対喜んでいると思いますよ。
「仮名手本忠臣蔵の勘平」は、中村屋さんにとって大事な役の一つですから・・・。

今日はほんとうに感動しました。祝い酒も飲めたし、最高の正月です。

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-2 Comments

恵美 says..."七之助丈、楽しみです♪"
あけましておめでとうございます。
管理人Aさんには、
勘太郎さんからの注ぎ酒とは v-238 よいお正月になりましたね!
升々(笑)おめでとうございます♪\(^o^)/

さっそくの感動レポ、楽しく拝見しました。
配役が出たときから期待しておりました七之助さんの勘平、
ますます楽しみになりました。
亀鶴さんは、
南座での曽根崎心中・九平次が凄く良くって定九郎にも期待していますが、
やはり「悪の似合う男♪」なのですね ^^ ホレそうです(笑)。
2006.01.03 11:33 | URL | #- [edit]
たらら~んとしたブログ管理人A says..."そうなのです。"
v-286明けましておめでとうございますv-286
今年の新年は勘太郎くんに注いでもらったお酒を
飲んで、いきなり幸せで、まだ長い一年の先が
心配になりましたe-263

七之助くんの勘平は本当に体当たりというか
頑張ってますのでお楽しみに。
亀鶴さんの定九郎もカッコよかったですよ~。
2006.01.04 23:02 | URL | #EB29KFfw [edit]

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