たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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勘太郎丈の勘平~新春浅草歌舞伎・第二部~



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新春浅草歌舞伎・第二部を観て来ました。
浅草は年始ということもあり、すごい人出。お天気の悪かった2日よりも、混雑しており
ました。まだ冬休みですしね♪ 私も開演前に再度、浅草寺にお参り。本日は水晶の御守り
を買いました! 手首に付けるブレスレットタイプです。
そして、舟和で観劇のお供に、あんみつを購入。ついでに、浅草ROXのセールも見てきま
した。なにも買いませんでしたが(笑)

【お年玉】

本日第二部のお年玉は、市川男女蔵丈。去年より痩せたかしら? 黒の紋服姿が素敵でした。
左團次さんの御子息なだけはあって、ユニークなご挨拶。「ハッスル、ハッスル」コールを
会場のお客さんとしたり、「先日のお年玉で、市川亀治郎の名前を中村亀治郎と言ってしまい
ました。仲良しなのにごめんなさい」と頭を下げたり、面白かったです。
実は、2日は忠臣蔵のシリアスな芝居中、携帯の着メロが鳴り響くというありえない事態が
起きたのですが、そういうことも多々ある浅草歌舞伎。携帯の電源は切りましょうと、挨拶
に入れてくれてたのが嬉しかった。浅草歌舞伎は若いお嬢さんも多いので、携帯の切り忘れが
よくあるんですよね。楽しい芝居ならまだしも、切腹が近い勘平の見せ場などで、チャララ~♪
とやられると、流石にムカつく。毎度、これは挨拶に盛り込んで欲しいなぁ……。

【仮名手本忠臣蔵/五・六段目】

夢にまで見た勘太郎の勘平。良かった! すごく良かった! 
浅葱幕がぱっと落ちると、傘を深くかぶった勘平(勘太郎)が座っています。そして、傘を
取ると・・・。あああ、勘平。待ってましたァ!って感じで、頭から大興奮♪
どんどん勘三郎パパに似てきました。本当に似てる。声まで時々そっくりです。隣のオバ様
もそんな話をしていましたよ。(似てると言うと、本人は嫌がりそうですがね……)
五段目は、二つ玉の場が見どころ。花道から走り出て来て、火縄銃で定九郎(※勘平は猪だと
思っている)を撃ちます。そして、火縄の火をたよりに獲物に近付いていくのですが、途中
で火が消えてしまい、真っ暗闇に。ここのだんまりのような細かい芝居も良いです。木の枝に
つっかかったり、麻縄で獲物を縛り上げたり。細かい所作と見得を堪能できる。
勘太郎丈は、本当に丁寧にしっかり、やっていました。教わったことを真面目に正しくやる
のが彼の長所だと思うなぁ……(涙) たぶん、お父さんや、十七代目さんのビデオも死ぬほど
見たと思う。それが伝わってきましたよ!

獅童の定九郎は、イマひとつ。見た目が立派なだけに勿体ない感じ。こんなに美味しい役
なのに。腹に『悪』がないよーな。しかし、定九郎の破れた蛇の目傘を背負っての見得と、
血を吐いて、足に滴る演出はカッコイイ。今日監察したら、足を水で濡らしてあるんですね。
血が綺麗に流れるように・・・。歌舞伎のこういう工夫は凄いなぁと思います。

六段目。てんつくの下座音楽にのって、おかる(七之助)が籠に揺られて売られそうに
なるところへタイミングよく現れる勘平。ここの「猟師の女房が籠もあるめぇ」と笑う勘平
が、すごく好きなんですよね。まだ自分が舅を殺したと思い込む前の笑み。
そして、事態が飲み込めないまま、濡れた着物から水浅葱色の紋服に着替える場面。
甲斐甲斐しく手伝うおかるも可愛いですし、紋を見て一礼する勘平の「お金も用意できたし、
これで武士に戻って敵討ちが出来るぞ」という束の間の喜びも、後の筋を知っているだけに
切なくていいです。あの紋服が水浅葱色なのは、後半の切腹をふまえての色なのかしら?
歌舞伎は舞台の配色や、色の意味合い等もきちんと考えてあるのが奥深くて、素敵ですよね。

そして、一文字屋のお才たちとおかるが去って行き、舅の死体が運び込まれてからの怒涛の
悲劇的展開。仮名手本忠臣蔵はほんとうに面白いです。
「色に耽ったばっかりに……」の見せ場ですが、素晴らしかったです。七之助も凄かった
けど、勘太郎の方が少々余裕がある感じで。
いちばんの違いは声だと思う。台詞が上手いなぁと思いました。しかし、パパに似ている。
頬をぺしっと叩いて血糊をつけるところや、台詞の間とか、すごく似てるんです。
パパが若返ったみたいで、勘三郎丈FAN(→いちばん好きなのはパパなんです)の私は、
かなりドキドキしました。最期の手を組んで、祈りながら果てていくところとか、パパに
そっくり。素顔はそんなに似ていないのに、塗ると最近似てきましたよね。

ともあれ、勘太郎の勘平は予想を上回る出来で、大満足でした。
どんどん成長していくご長男。末頼もしいです。七之助のおかるも可愛くて良かったですよ。
ただ細すぎて色っぽくないかな?
でも、女形は七之助の方が見た目がしっくりくるので、第一部・第二部を見比べてみて、
勘平を勘太郎、おかるを七之助でやる方が、歌舞伎通の言うところのニンだなぁと思いました。
定九郎は亀鶴の方が似合っていました。

【蜘蛛糸梓弦(くものいとあずさのゆみはり)】

面白かった!
澤瀉屋さんらしい派手で豪華、そして楽しい舞踊劇。新春からこんなに楽しませて頂いて
亀治郎さんには感謝、感謝。そして、工夫いっぱいの大道具を作った裏方さんたちにも拍手。

この舞踊劇は、蜘蛛の精がいろいろなものに変化して現れるという設定です。
亀治郎の六変化!
まずは、男童。紫地の着物に、緑の帯をしめた愛らしい童子の姿で、凧上げや馬貝の遊びを
取り入れた楽しい踊りを見せてくれます。見た目は童女なんですが、きまりの足捌きは男の子
っていうのが可愛くて良かったです。あと、袖の先に鈴を下げているので、踊るとリンリン
と鳴るのが可愛かった。
坂田金時(七之助)、貞光(獅童)が、この蜘蛛の精の侵入を見張っているのですが、この
二人と男童での連舞も華やかで素敵でした。
続いて薬売り、番頭新造、座頭と姿を変えては現れる蜘蛛の精。そのたび、金時たちは取り
逃してしまうのですが、逃げて行く際に、亀治郎が手にしている蜘蛛の糸をパアァと散らす
のがかっこよく、派手で楽しかったです。
そして、所が変わって源頼光(勘太郎)の寝所。傾城に化けた蜘蛛の精が、頼光をたぶらか
そうとしています。しかし、本性に気付いた頼光は、傾城を家宝の刀で切りつけ、蜘蛛の精
は本性を出したまま逃げて行く。

ここで、今日はちょっとトラブル。蜘蛛の巣を描いた黒い幕が半分落ちずに、舞台転換が
手間取りました。慌てて定式幕を引いて、直していました。

クライマックスは、派手な立ち回りです。隈取の蜘蛛の精+蜘蛛四天 VS 頼光・金時・貞光。
衣装のぶっ返りもあり、ほんとうに派手でしたよ。蜘蛛の精、金ぴかです!
最後は百回り→仏倒しという難易度の高い技?を披露して、絵面の見得で決まります。
これでもかってくらい蜘蛛の精の背後から後見さんが蜘蛛の糸を撒き散らし、天井からも滝
のように糸が落ちてきて、おおお、って驚嘆してしまう幕切れでした。
本当に面白かった。

六変化を踊り分ける亀治郎さんは絶品でございます。なにより本人が楽しそうで最高!!
あと、神出鬼没な蜘蛛の精の演出のため、常磐津連中の台の下や、下座音楽の小部屋?など
が登場口になっているのも面白かった。創意工夫! 進化する舞台ですよ!
浅草歌舞伎は、若手の気概溢れる舞台なので、見ていて気持ちが明るくなります。
将来も楽しみです。

(余談→)七之助の赤面の役は初めて見たような気がします。金時=金太郎。可愛かった。
(余談2→)上手に常磐津連中、館の中に長唄囃子連中、連中が2つも舞台上にあるのが
すごい豪華でビックリしました。途中、立ち三味線の大薩摩も入るし、演奏も超ゴージャス
で聞き応えがありました。贅沢でした。

……本日の歌舞伎感想はここまで。なんだか、興奮気味で文章が纏まっていませんね。
スミマセン。

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