たらら~んとしたブログ

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映画 ~SAYURI~ ロブ・マーシャル監督

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SAYURI ■公式サイト→http://www.movies.co.jp/sayuri/

「酷いから観てごらん」と多くの友人に薦められた「SAYURI」。
やっと観たのですが、私はそんなに酷いと思わなかったです。「日本の芸者を描いた映画」だと
考えずに見れば、恋愛モノとして楽しめる。とってつけたようなハッピーエンドではありますが、
過酷な運命でも生きていかなければならない主人公(チャン・ツィイー)の、一筋の光明が
~会長(渡辺謙)への恋~なのだから、それが成就しないと何の救いもない話になってしまう。
海外で大人気の「おしん」以上に、身売りするぶん辛い主人公 「SAYURI」 が幸せになら
なかったら、映画的にはイカン! ……というわけで、私は恋愛映画として、それなりに楽しく
観ました。レディースDAY*1000円分の価値は十二分にアリ

ただ、この映画は日本を描いてないし、芸者をまったく理解していない作品なので、そこを期待
して観に行った人は、大激怒しても仕方がないとは思う。
GEISHA、KABUKI、FUJISAN、SUSHI……! って大喜びしている外人が、
想像だけで産んだ映画のように見える。時代考証・歴史は丸無視、日本が舞台なのに景色は
まったく日本じゃない。祇園という設定らしいのですが、中国? どこの国?って感じで、
架空都市ギオンだと思い込まないと、違和感が凄すぎて作品世界に入り込めない。せめて石畳
はやめてくれてもいいんじゃないかな? 衣装(着物)も髪型も酷いです。あんな芸者だったら、
品も糞もない。芸者=娼婦だと思われても世界に反論できないだらしなさ。NYの芸者バー(ある
のか?)とかにいる芸者はああいうスタイルなのかしら? あと、着物の着付け。左前に着たら
死装束です。それくらいチェックしても罰は当たらないと思うのに……。
そして、極めつけの笑うしかない「芸」。お友達も言っていましたが、なんちゃって「鷺娘」。
あれが日本の芸だと思われたら、困ってしまう。置屋のシステム、しきたりなども適当すぎる。
日本(日本文化)を侮辱していると怒る人がいても、仕方がないくらいメチャクチャではあります。

このメチャクチャさ加減をクリアできるかどうか。そこさえ目を瞑って観ることが出来れば、
ハリウッド様でしか撮れない映像美、アジアを誇る女優陣の火花散る競演、日本のスタア男優・
渡辺謙のかっこよさ、素晴らしい音楽(ヨーヨー・マ+イツァーク・パールマン)など。
十分堪能できる映画に仕上がっているとは思うのですが……。

「私が日本人でなければなぁ……」というのが、観終わってすぐに思ったことです。
日本人じゃなくて、歌舞伎などの日本文化にもまるで興味がない人だったら、もっと素直に
映画を楽しめたのにと思う。
決して、酷い映画じゃないのです。(言いたい放題のあとにナンですが……

役者さんのことも少し。なんといっても、コン・リーが綺麗でいいです。今回は主人公の敵役
ですが、ただ憎たらしいだけではない、切ない役どころ。この映画の中で、実はいちばん弱い
女性なんですよね。チャン・ツィイーが霞むほどの名演でした。ミシェル・ヨーも、年輪は隠せ
ないですが美しくて、強くて、かっこいい花街の女として輝いていました。
あと子役(少女時代のSAYURI)の大後寿々花が上手い! 可愛いし、他のドラマ等に出る
ならチェックしたい子でした。他、日本人キャストでは、やっぱり渡辺謙さんが素敵! 役所
広司さんは、英語が……でしたが、偏屈な男を好演。工藤夕貴のおカボも可愛くて良かった。
桃井かおりはいつも通り。 

 この映画、音楽は最高です サントラが欲しくなりました。



●映画のお薦め度→★★★☆☆(5段階評価) 俳優陣が素晴らしい!

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-2 Comments

ガワ says..."う~ん"
日本人キャストが、着物の着付けやら正しい芸者やらを教えたりはしなかったんですかねぇ。
それにしても、「酷いから観てごらん」という薦め方をする友人たちも凄いが、その薦めを受けて見に行く管理人Aさんも凄いよ(^^;)
2006.01.26 00:37 | URL | #- [edit]
管理人A says..."監督のファンタジー"
「SAYURI」はロブ・マーシャル監督の日本幻想を映画にしたものなので、
着付けや実際の日本文化・花柳界のことなどはあえて無視したんだろーなーと、
思います。外人の想像よりは、たぶん実際の日本の花柳界は地味ですし、
日舞などもホンモノでやると退屈に感じると思うので、ターゲットは世界の
観客だし、こうするのがハリウッド的には正解なんだじゃないかと・・・。
日本人のための映画じゃないというのは、観れば1秒でわかります(涙)

自国の文化を世界にわかってもらいたいなら、自国で作るしかない。
でも、現在の日本映画界でSAYURIのような予算も展開も期待できないのが
切ないです。

私の友達はたいがい「日本文化」を捻じ曲げているところに酷い~と怒っていた
ので、私は映画的にはどうなのか?というのが気になって観に行きました。
良くも悪くもハリウッド映画。日本では太刀打ちのできない映画では
ありました。
2006.01.26 23:15 | URL | #EB29KFfw [edit]

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