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さん喬の「芝浜」~新宿末広亭~

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新宿末広亭~寿・正月二之席~

1月17日夜の部に、お友達と行ってきました。正月二之席のお目当ては小三治さんだった
のですが、仕事の都合で休演。かわりにトリをつとめたのはさん喬さんでした。

私は関東の人間なのに、落語は「上方落語」を聞く機会の方が多く、江戸落語は好きでも、
生で観たことは、殆どありません。上京したので、これからは暇を見てはちょこちょこ
寄席に通おうと決めて、去年は「鈴本演芸場」、そして1月は「新宿末広亭」と自分に
合う小屋を物色中です。「新宿末広亭」かなり気に入りました。まず佇まいと、小屋の中
の雰囲気がイイ! そして、落語がたくさん聞ける!! 

17日もいろんな噺家さんが観れて、楽しかったです。
川柳川柳さんの軍歌オンパレードや、柳家権太楼さんの妻と行った豪華客船の旅(仕事)の
面白噺、紙切りの林家正楽さんの素敵すぎる「紙切り作品」。新春なので獅子舞(太神楽社中)
も観れて、大満足の夜でした

その中でもいちばん良かったのが、トリをつとめた柳家さん喬さんの「芝浜」!!
「芝浜」は古典落語の名作中の名作で、ドラマ/タイガー&ドラゴンにも使われていましたし、
歌舞伎(芝浜の革財布)にもアレンジされているので、落語に興味がない方でも、話くらいは
ご存知じゃないかと思います。私はこの「芝浜」とても好きです。

さて、鞍馬獅子のお囃子で登場したさん喬さん。私は落語ビギナーなので、失礼ながらご存知
ありませんでした。なので、さん喬さんが無表情でボソボソとたいして面白みのない枕を話し
始め、話の流れで今日は「芝浜」だ!とわかった時には、この人の「芝浜」なのか……と、
ややテンションが下がりました。が!! 落語に入ると別人。すごく、すごくイイんです。
こんなに感じ入った「芝浜」は初めてってくらいで泣けました。(→一緒に行った友人も目を
赤くして泣いてました。)

さん喬さんの「芝浜」。なにがいいかって情景描写がすごくイイ! 早朝の浜に吹く冷たい風、
明けてくる空(朝焼け)の美しさ、貧乏長屋の物寂しい様子・・・それらが、ありありと舞台に
浮かび上がってくる。いやはや、ほんとうにすごかった。落語ですから、座布団の上に噺家が
座っているだけなのに、景色まで堪能できてしまうなんて!
そして、「おかみさん」。さん喬さんの「おかみさん」が、またイイのであります。
亭主想いの健気なおかみさんで、今まではスルーしていた彼女の生い立ちまで伝えてくれる
から、もらい泣きせずにはいられない。おかみさんは、貧しい家に生まれ、幼い頃、借財を
とりに来られる大晦日が嫌いだったという。芝浜の亭主(熊公)は、ご存知、酒に溺れて、
働かない駄目亭主。飲まなきゃいい人なんだけどの典型ですが、真面目に働くようになって、
借金をする側から、逆に人にお金を貸すような身分になる。そうなった亭主は、困っている人
の借財は無理に取り立てしないんです。その懐の深さが、トラウマ持ちのおかみさんには二重
に嬉しいわけで……。
こんなところまでは、今まで伝わってこなかったのですが、さん喬さんの「おかみさん」の巧さで、
この日はほんとうに「おかみさん」に感情移入できて泣けたなぁ。
「よそう。また夢になるといけねえ」で、終わってからもしばらく余韻が続きました。
108つの除夜の鐘が、聞こえてくるような余韻です。
お陰で「芝浜」の名作たるわけが、わかったような気がします。(気がするだけですが・笑)

そんなわけで、すっかりさん喬さんに魅了されてしまった私。
末広亭・2月上席(夜の部)に出演されているので、近くまた観に行く予定です

●新宿末広亭のご案内はこちら→http://www.suehirotei.com/
一般2700円で、1日じゅう楽しめます。繁盛期でなければ、昼夜入替えなしなので、
朝から晩まで笑って過ごせる。素晴らしい! お薦めの小屋でございます。

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-2 Comments

お笑い試食人★ひこ says..."はじめまして"
東京は落語の定席があっていいですよね。
大阪でも今年「天満天神繁盛亭」という定席が
完成予定です。
やっぱり生で落語は聞きたいですものね^^;
TBさせて頂きました。
2006.02.02 10:32 | URL | #- [edit]
管理人A says..."TBありがとうございます"
TBありがとうございます。大阪にも定席ができるのですね!
私はお江戸在住なのに、米朝一門が贔屓なので、逆に関西の方が
羨ましかったりします。

あと、大阪ではNGKで落語を何度かきいたことがあります。
でも、メインは漫才・コントなので落語ファンには物足りない
小屋かも・・・。
2006.02.03 02:58 | URL | #EB29KFfw [edit]

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