たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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二月大歌舞伎 ●夜の部●

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節分の日に、観劇して来ました。今月は予定の都合、前半しか観られないのです(涙)

【梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり) 鶴ケ岡八幡社頭の場】

幸四郎さんの石切梶原です。物語的にはこの場だけを見ても、イマイチ面白くないと思うの
ですが、時代物らしい白塗りの立役、赤面、敵役、綺麗な娘さん・・・と様々な役を一度に
観られるので、「歌舞伎」を観た感じはすごくしました。
梶原方の大名に、尾上松也、坂東薪車が並んでいて、私的にはそこが双眼鏡固定ポイント(笑)
綺麗でした♪ あと、娘役の芝雀さんがほんとうに可愛らしくて素敵でした
どうも、話があまり好きではない演目は、ぼーっと観てしまいます。集中できないというか。
ご贔屓の役者さんが出ていないと尚更、ぼーーっとしてしまう。
娘婿のために三百両という大金を用意してあげたくて、自らの命を差し出そうとする六郎太夫
(歌六)と、たいていは嫌な役で出てくる梶原(幸四郎)の刀にまつわる良いお話なんです
けれどね。
見どころというか、楽しいのは剣菱呑助が己の身の上を語る時の酒づくしの台詞と、最後の
石切の場。酒づくしは、息抜きに。石切の場は、八幡宮の大きな手水鉢が真っ二つに切れて
しまうのが、おおって感じで楽しいです。
幸四郎さんは、後ろ向きで手水鉢を切る播磨屋型でやっておりました。最後の花道の引っ込み
も、刀を持たずに突き袖の形で去って行く播磨屋型でした。

【京鹿子娘二人道成寺 ~道行より鐘入りまで~】

これが目当てで買った夜の部の切符。平成16年の一月以来、待ちに待った玉三郎&菊之助
の「二人道成寺」の再演!! 一日早く春を先取りした感じで、舞台上の春爛漫の美術と、
その美術以上に春を感じさせてくれた二人の踊りに、大満足でした。

冒頭の道行は、最初は菊之助のみ。途中、ドロドロドロ~と太鼓が入って、花道七三の
すっぽんから、もう一人の白拍子花子・玉三郎が出てきます。そして、二人でお化粧をする
時のような所作を見せてくれるのですが、この時点でノックダウン。やられました(涙)
ほんとうに夢のように美しい
それから、また玉三郎はすっぽんに消え、菊之助が所化たちと問答をし、道成寺の中へ
入っていきます。今回の所化は、先頭が門之助、次に亀蔵。目を引いたのは薪車さんかな~。
一人だけ、やけに美僧(笑)
そして、いよいよ踊りに入るのですが、二人で踊る道成寺は圧巻ですね(涙)
また、美しい人が二人で踊るというのが、たまりません!!
好きなのは、烏帽子を取ってから手踊りなんですが、この烏帽子の取り方も素敵でした。
菊之助は手に持ったままの音羽屋型、玉三郎は鐘を吊っている紅白の縄にポンッとかける
成駒屋型。そのあと二人で静止して決める(見得)ところも良かったな~。
今回は新演出もありました。三段笠で踊る菊之助に、花傘を持った所化が6名ついて踊る。
これは今年の新演出だそうです。華やかで良かったですよ!
ともあれ、今年の「二人道成寺」もスゴイです 手拭いを使っての「恋の手習」
のところや、蛇になっていく様子がわかる鈴太鼓のところなど、ほんとうに素晴らしくて、
細かに感想を書いたら日付が変わってしまいそうです。これは、一見の価値アリですので、
気になる方はとにかく観に行くのが一番です! 衣装も、音楽(竹本連中、長唄囃子連中)
も最高ですので、ぜひ歌舞伎座で♪

今月のチラシに「円熟の美貌・玉三郎と、時分の花・菊之助の~」とありましたが、その通り
です。しかし、あの玉三郎様と一緒に踊って見劣りしなくなった菊之助くん。これも凄いこと
だと思います。比べてどうとか言うのは野暮ですが、やっぱり比べて観ちゃいますよね


長くなったので続きはこちら↓



【人情噺小判一両(にんじょうばなしこばんいちりょう)】

は~(涙) 最後の演目がコレっていうのは、なんだか気分が落ちてしまう。
親の形見の小判一両。親切心から貧しい浪人親子に恵んでやった笊屋安七(菊五郎)。
しかし、その厚意はのちに悲劇を生んでしまう。元は武士、プライドだけは山より高そうな
浪人・孫一(田之助)は、「笊屋風情にまで同情されるほど落ちぶれたのか」と悲観して、
自殺してしまうわけ。
なんじゃそりゃ、ってなお話であります。「良かれと思ってやったことが、アダになることも
ある。お節介は程ほどに。小さな親切、大きなお世話」っていうことなんでしょうが・・・。
笊屋安七がいい人というか、憎めない奴なだけにがっかりしてしまいます。
このお話、安七の親切心に感動して酒をご馳走し、「俺が浪人親子に金を恵んだり、励まし
の言葉をかけなかったのは、それが武士の情けだから」という侍・申三郎(吉右衛門)も
登場します。結局、こちらのお侍さんの意見の方が正しかったっていう話。 

しかし、病気で落ちぶれた浪人・孫市ですが、死ななくてもいいじゃないかと思います。
これだからプライドが高い武士はって思っちゃう。笊屋に失礼じゃないか!
ちなみに笊屋は、笊(ざる)を作って売るその日暮しの商人です。貧乏です。
でも、困ってる人は放っておけない義理人情にあつい男。
まあ、このお話は孫市が死んでこそ成り立つ話ではありますが、小判一両を百両にして
返してやると前向きに頑張る武士って方が、真の武士ではないのか! きっと、欝気味
だったに違いないよ。病気になったのも、その所為な気がしてならない。

ともあれ、最後の幕がこういうスッキリしない人情噺だと、打ち出し太鼓の音を聞いても、
重苦しい気分のまま劇場を出なくてはならないので辛いです。
暗いというか、切なく悲しい話でも気持ちよく泣ける話の場合は、それはそれでスッキリ
するものなのですが・・・。

二月歌舞伎座・夜の部は、そんなわけで「京鹿子二人娘道成寺」だけ観られたらいいって
いうのが個人的な感想です。
久しぶりに観た菊五郎さんは素敵だったのですがね(涙)

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この日は節分だったので、「石切梶原」の終演後に、役者さんによる豆撒きがありました。
そちらのレポは→こちら
画像は、我家で節分の鬼を務めた七ちゃんです(笑)。

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-2 Comments

まこ says...""
石切梶原って、私もおもしろさがわかんないんですよ・・・・でも毎年のようにかかるんですよね。小判一両はどこかにはまりポイントを求めて見るようにします。
道成寺は本当に素敵ですよね、多くの人がそう思っているようです。そして、薪車さんの美形坊主も同じように評判です(笑)
まだ道成寺しかみていないのですが、TBさせていただきます。
2006.02.05 00:56 | URL | #- [edit]
管理人A says...""
7日に昼の部も観て、長兵衛の子分の薪車さんにも目が釘付けに
なりました。やはり、イイ男はすぐに評判になるのですね!

石切梶原は、話よりも刀の扱い方とかに見惚れる芝居なのかも・・・?と
思ってみたりします。歌舞伎は観客の素養があってこそ面白いものと、
誰が観ても面白いものがあって、石切~は前者のお芝居なのかもしれませんね。
まだまだ歌舞伎はビギナーなので、いろいろわかるようになると面白いのかも?
繰り返し上演されているということは、きっとそうなのよね~と思います。

まこ様の道成寺日記、楽しみにしています!
2006.02.09 20:04 | URL | #EB29KFfw [edit]

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め、めまい・・・・
 こりもせず、本日も道成寺を観にいってきました。 今日は、3階の1列目、やっぱり幕見より随分とちか~い。よく見えます。これで、七三までよく見えたら何の文句もありませんが
歌舞伎座二月大歌舞伎・夜の部
2月4日(土)歌舞伎座夜の部を観劇した。立春には振る舞いがあるかもしれないと聞い
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