たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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二月大歌舞伎 ●昼の部●

二月大歌舞伎・昼の部の感想を書いておきます。

【春調娘七種 ~はるのしらべむすめななくさ~】

正月七日は七草粥を食べる日ですが、こちらは七草の踊りです。踊りで邪気を祓って、平穏
な一年を祈る。とても華やかなので、立春を迎えた二月歌舞伎座の幕開けにはピッタリだと
思いました。荒事の所作を入れながら力強く踊る曽我五郎(歌昇)、それとは対照的に優しく、
柔らかい踊りを見せる曽我十郎(橋之助)、可愛い姫様(芝雀)と三者三様の踊りが楽しめる
のがいいですよね あと、曽我兄弟の衣装が可愛い。浅葱色の裃に長袴+赤い小袖。
裃には五郎が蝶々、十郎に雀の絵が描かれています。昨年七月の松竹座の「寿曽我対面」
を思い出しました。同じ衣装なので。

【一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)~陣門・組打~】

昨年十一月に仁左衛門の熊谷直実で上演された「熊谷陣屋」の前の段になります。
しかし、イヤホンガイドや、筋書なしで、なんの予備知識もなくこの芝居を観ても、なにが
なにやらわからないのではないか? と心配してしまいました。この話のポイントは、直実
の倅・小次郎と、平敦盛の入替わり。直実は、敦盛の首を討ちとったぞ! と手柄を立てる
のですが、実は義経の命令で自分の倅・小次郎を身替りにして殺したという悲劇。
この入替トリックは、次の段「熊谷陣屋」で種明かしされるのですが、この「陣門・組打」の
場を普通に見ているだけでは、そのトリックに気付けない。それだと、敦盛の首をはねる
愁嘆場で感動できないと思うのですが……。このように、歌舞伎はたまにちょっと不親切。

今回は新しい工夫を凝らし、いろいろ変えてありました。いちばん大きいのが、須磨の浦での
子役を使ってやる遠見の演出のカットかな~。人気の演出なのにカットになっていて残念。
個人的に白馬に乗って現れる敦盛(福助)が絵的に綺麗で好きです。赤地に白抜きの桜を
あしらったホロと、緋縅の鎧。で、白馬ですよ! (歌舞伎の)白馬に乗った王子様です
あとは最後の「未来は必ず一蓮托生」で、敦盛(実は倅)の首を切り、「かーちーどーきー」
と涙を隠し曇る声で叫ぶ直実(幸四郎)に感動しました。
しかし、後の話を知らなかったり、事前学習なしだったら、あっけらか~んとなっていた気は
します。敦盛を恋い慕う玉織姫に芝雀。敵役・平山に錦吾。(※この話の平山武者所は、悪い
人に描かれています。歌舞伎に源平の話は数多とありますが、それぞれ役の性格等が違う
ので、そこが面白いな~と最近思います)

【お染久松 浮塒鷗 ~うきねのともどり~】

菊之助のお染に、橋之助の久松。女猿曳に芝翫。
今月の二人娘道成寺でも思いましたが、菊之助くんは踊りが硬い。緊張してるのかな?
少年ぽくもある。・・・きっとご本人が真面目そうだから、色気が足りないのだ! なんて
ことを思いながらお染を見ていました。で、ちょっとウトウト。歌舞伎は長丁場なので、気が
付くと寝ていたりしますが、それもまた本当に夢を見ているようで、好きだったりします。
ごめんなさい。今度はしっかり気合い入れて見ます。

P1010006ka.jpg
↑幕間に撮った歌舞伎座ロビー。
この広い踊り場が私は大好き。二年後に建て直されてしまう歌舞伎座ですが、なるべく今の
様式を残して欲しいな~。ファッションビル化計画とか反対です!

↓長くなったので続きはこちら。



【極付 幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)】

通称・湯殿の長兵衛。面白かった~。今月の歌舞伎座でいちばん好きな芝居です。
やっぱり、黙阿弥の作品は観ていて楽しいのがイイです。七五調の長い名台詞が始まる前は、
「待ってましたァ」ってワクワクするし、序幕~村山座の場~の劇中劇とか客席から登場する
長兵衛とかそういう遊びも面白い。最後の幕は、こういう話がいいですよ。たとえ、湯殿で
長兵衛が死んでも見終わった後が清々しいですもの。

長兵衛は吉右衛門、敵対する旗本白束組の水野を菊五郎。このコンビが本当にイイ!!
夜の部の「小判一両」は好みじゃなかったのですが、「湯殿の長兵衛」はかなり好きです!!
長兵衛親分カッコイイ 私も子分になりたいです(笑)
「公平法問諍」の芝居中に暴れた水野の家来を止めたばかりに、水野に恨まれてしまう長兵衛。
後日、長兵衛の家に水野から酒宴の誘いが来て、これは間違いなく仕返しするための罠だと、
子分や女房(玉三郎)は止める。それを聞かずに、命を捨てる覚悟で水野の屋敷へ出向いた
長兵衛は・・・って話ですが、この長兵衛、本当に男気に溢れ、カッコイイんですよ。
湯殿で水野に殺される前の名台詞「いかにも命は差し上げましょう~」は、かなり痺れました!
そりゃ、水野だって「殺すのが惜しく」なりますよ。

敵役の菊五郎も悪さが素敵だったし、女房お時の玉三郎も「流石、長兵衛親分の女房」って
感じで情が深く、カッコイイおかみさんで、ナイス配役でございました。あと、舞台番の
中村吉之助が美味しいというか、かっこよかったな~。さらに付け加えると、劇中劇で荒事を
披露する團蔵がとても面白かったです。
笑って、痺れて、ちょっとホロリ。いい芝居だった。もう一度見たいです。見られるかな?

P1010009soba.jpg
↑この日のお食事。三階にある「かぶきそば」のなめこ蕎麦。この日は、なめこ蕎麦が一番
人気だったらしく、食事受付のお兄さんが「連続なめこ蕎麦ですよ。今日はなめこ蕎麦ばかり」
と教えてくれました。

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