たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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天空の草原のナンサ

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公式サイト→http://www.tenku-nansaa.com/

モンゴルの大平原に暮らすバットチュルーン一家。寄宿学校?から家族のもとへ帰って来た
少女・ナンサの視点で、遊牧民の生活や、広がる自然、青い空を見て体感する映画です。
カンヌ国際映画祭でパルムドッグ賞を受賞したブチ犬「ツォーホル」の名演も必見!!

ストーリーの展開は、平坦で緩やか。それはスクリーンに映し出されるモンゴルの大平原が
どこまで行っても平坦で、地平線の彼方まで続いていそうに見えるのと同じです。
でも、その緩やかさがいいなァと思いました。癒された。

ナンサは真っ赤なホッペに三つ編みのおさげ。お母さんが作ってくれた青い民族衣装を着て、
元気に、たくましく生きる6歳の少女。
ナンサは、ある日、ほら穴で賢い犬を拾います。ツォーホルと名付けて可愛がるものの、
お父さんは狼の仲間かもしれないから捨ててこいと猛反対。
そんなありふれた話の流れの中、ナンサは「黄色い犬の伝説」や「輪廻転生」について教えて
くれるお婆さんと出会ったり、母から「すべては思い通りにならない」ことを学んだりと、
少しずつ成長していくのです。大人の私も、映画の素晴らしい台詞に教わることがありました。

ナンサには妹と弟がいます。この二人がまた可愛いのであります。ラストに用意される、
ドキドキハラハラな場面のおチビちゃん(弟)は、ほんとうに冷や汗でしたよ!

あと、ドキュメンタリー監督が撮ったこの映画はとても自然で、リアリティーのある遊牧民の
生活を見せてくれます。遊牧民の暮らすゲル(移動式家屋)の仕組みや、家の中の様子。
ヤギの乳で作るチーズのような保存食の作り方、放牧の様子・・・、知られざる遊牧民の
暮らしが本当によくわかる。
今のモンゴルは急激に都会化していき、天候不良などもあって、遊牧民の数は減少傾向に
あり、いずれはいなくなると言われています。発展していく社会に吸収されていく遊牧民の
生活様式や文化を映像で残したという点で、この映画はのちに貴重な物になる気がします。

あと、すごく感心したのが子供達を撮るのが上手い。
是枝監督の「誰も知らない」もそうでしたが、子供の視点で世界を映し出してくれます。
実際、監督は二ヶ月間、バットチュルーン一家の近くで生活し、子供達と遊び、距離を近くして
撮影をしたそうです。そうだろうな~。そうでなければ、あんなナチュナルな子供は撮れない。
演技ではなく、ありのまま。家族がホームビデオで撮ったような暖かさがあります。
それが、静かな感動を呼び起こす。泣ける映画ではないですが、なんとも暖かく、ジンワリして
しまう不思議な感動作品でありました。
そして、忘れてならないのが家族の絆と信頼関係。小さな子供であっても、子供扱いせずに、
信頼して大事な仕事を任せる。父が遠出で留守をしても母がしっかり家を守る。
今の日本の家庭事情からでは、とても想像できないような関係を築いています。
そこにも、とても感動しました。

ともあれ、とても良い作品ですので、近くでやっているようでしたら、是非観てみて下さい。

監督:ビャンバスレン・ダヴァー (らくだの涙)

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↑名演技の可愛いワンコ・ツォーホル。ラストの活躍には拍手です!

映画のお薦め度:★★★★★(5段階評価) とりあえず、観て!  

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