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名舞台を振り返る「黒蜥蜴」 

美輪明宏の「黒蜥蜴」
当時の感想が出てきたので、自分MEMO。

【2003年3月 ル・テアトル銀座】

『黒蜥蜴』の舞台を観てまいりました。(座席/最前列中央) 
美輪さんの香水を嗅ぎながらの観劇は、本当に素晴らしくブラボーでした。 

私がはじめてこの舞台を見たのは、93年の明智小五郎役が榎木孝明さんの時でした。
25年ぶりの再演ということで券が取れず、大阪まで観に行ったのを覚えています。
翌94年も再演となり、明智役は名高達郎さんに・・・。そして、今回は高嶋政宏さんの
登板です! 良かったです! 私は3度とも観ていますが、いちばん明智のイメージに
近かったです。
一緒に行った友人と二人で、昔の探偵小説から抜け出てきたようと大絶賛! 
実はTVなどのイメージで高嶋さんの明智にはあまり期待していなかったのですが、見て
いないうちに演技も円熟して見事な明知探偵に!
映画やTVでいろんな明智が登場しましたが、私が生まれた以降ではいちばん良いかも。
もっくんや吾郎ちゃんより断然いい! 本当にピッタリでした。

美輪さんは言わずもがな・・・。この黒蜥蜴役はもう美輪さん以外がやっても仕方がない
というくらいのハマリ役で、乱歩マニアの私も黒蜥蜴=美輪さんでBESTです。
もともとは水谷八重子がやっていた役なので、美輪さんは最初にお話がきた時は辞退した
かったみたい。ですが、脚本を担当した文豪・三島由紀夫がどうしても美輪さんに……と
食い下がり夢の舞台が実現したという。
そう、まさに『黒蜥蜴』は夢のような、幻影のような舞台なんです!!乱歩の言う『夜の
夢』の世界が、目の前で繰り広げられる。観ている間は夢見心地♪ 
しかも、私にとってのご馳走てんこもり。乱歩原作に三島が脚色、主演は美輪さんなんて!
美学三重奏ですよね。 

お話は単純で女盗賊黒蜥蜴VS明智探偵。213カラットのダイヤを巡っての捕り物帳。
追う者、追われる者。しかし、心の世界では立場が逆で、黒蜥蜴は明智に恋をしてしまうの
です。明智の心(ハート)を追うのは黒蜥蜴という図式。
この黒蜥蜴、人間剥製などを所有する怖い人でもあるのですが、本当に美しいものや芸術
を愛し、明智の前では強がっても可愛い人になっちゃうお方。無邪気で、チャーミングで、
私もお仕えした~い。そう、守ってあげたい人です。原作も同じく怖くて可愛い女賊です。
私は幼少の頃からこの黒蜥蜴に憧れていて、なれるものならなってみたいくらい好き!

前回から8年ぶりの再演。観れて本当に良かったです。
黒蜥蜴もそうですが、美輪さんは生きている宝石のような人。いつまでもキラキラ輝いて
いて欲しいと、願わずにいられません。素敵な夜でした。

10487818889718.jpg
↑黒蜥蜴様も所蔵してそうな人形。内藤ルネ人形美術館より♪ 
訪問した時に撮影させて頂きました。



美輪明宏の黒蜥蜴  ~世紀を越えた伝説の舞台~

江戸川乱歩原作の「黒蜥蜴」の舞台化である。脚本は三島由紀夫、演出&主演は美輪明宏。
これはまさに美学の三重奏である。

93年に25年ぶりの再演ということで話題になり、プラチナチケットにもなった【黒蜥蜴】。
翌年の94年、そして間をあけて97年、そして、03年にまた再演となりました。
私は93年から毎回観ています。残念ながら初演は私の生まれる前で観ていませんが・・・。

93年の明智役は榎木孝明でした。この年はチケットが取れず大阪まで観に行ったという…。
美輪さんのFANとしては年若い私は深作監督の映画でしか「黒蜥蜴」を観たことがなく、
色んな本に載っている舞台写真を見ては、なんでもっと早く生まれてこなかったのだろう
と悔しがっていたので、この再演はすさまじく嬉しかった記憶があります。
初めて観た黒蜥蜴の舞台は本当に感動しました。ボロボロ泣きました。黒蜥蜴こと緑川夫人
があまりに愛しく、可哀相で・・・。
妖しく、そしてとっても怖い美貌の女賊・黒蜥蜴。なのにどんな女性よりも純真で、天真
爛漫。私は小学生の頃から彼女に憧れています。なれるものならなってみたいくらい好き。
その黒蜥蜴を美輪さんが演じると、本当に小説から抜け出したよう。冷酷で怖いはずなの
に、とても可愛らしい。舞台の上の黒蜥蜴を観ていると、自分も青い亀(部下)になって
彼女を守ってあげたくなっちゃうんです。
で、93年に初めて生で舞台を観て、その世界に魅了されてしまった私は、94年&97年
の明智役が名高達郎バージョンも勿論観に行きました。
そして、2003年。世紀を越えての再演ですが素晴らしかったです! 今までで一番舞台装置
(美術)も豪華でした。やはり、再演を重ねるたびに舞台をよくしようと考えているので
しょうね。今回の明智役は高嶋政宏。ブラボーでした。
私が観た三人の明智の中でいちばんイメージでした。小説の挿絵そのもので思わず溜め息
ついちゃうくらい。内容も流石、美輪さんです。完璧でした! 
あの世で三島由紀夫先生も、乱歩大先生も拍手喝采だったと思います。

舞台についての感想よりも、美輪さんがとらえる【黒蜥蜴】の人物像をご紹介します。

「黒蜥蜴は少女時代に地獄を見て、人に裏切られて、それこそ男に大変な目に遭ってきた。
そういう目に遭っても根源的な純粋さ、優しさは失っていなかった。その感情を明智によっ
てほじくり返されちゃったから、悔しいのと、嬉しいのと・・・」
「黒蜥蜴も本当は優しいのよ。だから部下達も忠実なんです。・・・あれだけ老獪でした
たかな青い亀たちを服従させるということは、それだけの何かがあるということね」

この解釈通りの黒蜥蜴を舞台で何度も蘇えらせてくれる美輪さん。美輪さんが再演してく
れなくなったら、黒蜥蜴は本当にいなくなってしまう気がします。舞台の台詞を借りれば、
美輪さんは「本当の宝石」。まがい物だらけの中、現代も光り輝く宝石そのものなんです。
これからも健在で、幾度でも黒蜥蜴に命を与え、蘇えらせて欲しい。
私のせつなる願いであります。

*お芝居の内容は、ぜひ原作【黒蜥蜴】をお読み下さい。乱歩のモダニズムが堪能できる
名作ですから。後期の明智でカッコイイですしね! 

kuro.jpg
↑丸山明宏時代の「黒蜥蜴」。

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-4 Comments

はぎお says..."はじめまして"
以前からこちらのブログは拝見していましたが、美輪さんの「黒蜥蜴」の感想に思わず書き込んでしまいました。すごく詳しくて圧倒されて(笑)
私は昨年始めて観劇しましたが、美輪さんのあまりの美しさと芝居の様式美に鳥肌が立ったものです。3度も見られたとはうらやましい・・・
今年の「愛の讃歌」、ぜひ見たいんですが、なかなか厳しいようで。

今後ともよろしくお願いします。
2006.02.15 22:51 | URL | #- [edit]
管理人A says..."はぎお様へ"
はじめまして! 私の拙いブログを見て頂いているとのこと、とても嬉しいです!
私は美輪さんも大好きですが、乱歩も、三島も大好きなので、感想もやや熱い
感じです(笑) しかし、昨年のは見られなかったんです~。

「愛の讃歌」、やはり難しいようですね。オーラの泉の効果だと私も思います。
美輪さんの歌うフランス語+訳詩の「愛の讃歌」は素晴らしいので、私も
できれば見たいのですが、チケット争奪戦に乗り遅れました。
お互い観られるといいですね!

こちらこそ、これからもよろしくお願い致します。
2006.02.16 02:31 | URL | #EB29KFfw [edit]
ミカン says...""
「黒蜥蜴」・・・という文字を見て、私のアタマに真っ先に浮かぶのも乱歩です!
私は小学生の頃、読書大好きで江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ読破しました~(*^_^*)
懐かしいです♪確かに高嶋政宏さん、明智先生のイメージハマるカモ・・・
美輪さんさんの黒蜥蜴はちょっとイメージしづらいんですが、そこまで絶賛されているということはきっと妖艶な黒蜥蜴をバッチリ演じてらっしゃるんでしょうね!!
2006.02.16 19:13 | URL | #- [edit]
管理人A says..."美輪さんの黒蜥蜴"
ミカンさん、いらっしゃいませ~♪
美輪さんの黒蜥蜴は、妖艶+無邪気という両極をいく感じです。
とくに、深作欣二監督が撮った丸山明宏時代の映画「黒蜥蜴」が
お薦めなのですが、名画座のようなところでたまに上映される
くらいなんですよね。本当に抜け出たようですよ!

私も小学校時代に、学級文庫にあった少年探偵団シリーズで、
乱歩ワールドに嵌った口です(笑)
今読むと文体が愉快ですが、夢中になりました。

★参考画像をUPしました。続きを見るの方にあります!
2006.02.17 03:12 | URL | #EB29KFfw [edit]

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