たらら~んとしたブログ

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労働者M

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●詳細・あらすじなどはこちら→http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/event/kera/

[作・演出]ケラリーノ・サンドロヴィッチ
[美術]中越司
[音楽]伊藤ヨタロウ
[出演]堤 真一、小泉今日子、松尾スズキ、秋山菜津子、犬山イヌコ、田中哲司、
明星真由美、貫地谷しほり、池田鉄洋、今奈良孝行、篠塚祥司、山崎 一

★★★★★★☆☆☆☆☆☆★★★★★★☆☆☆☆☆☆

シアターコクーンで上演中の、「労働者M」を25日(ソワレ)に観劇して参りました!!
いろんなブログ等の感想を読み、評判はイマイチというか、賛否両論な感じだったので、どう
なの? とやや心配だったのですが、面白かったです。行って良かった。

今年のナイロン100℃は再演ばかり。本年唯一のケラの書下ろし作品が「労働者M」なんです
が、変わった手法に挑戦?したんだな~というのが第一の感想。
舞台は二つの世界を描いています。しかも、その世界はリンクしているようで、リンクしていない。
繋がらない二つの世界。パンフレットでケラ本人が「いびつでジグザグでゼロの物語」と表現
していましたが、その通りの話です。なので、スッキリすることも、なるほど! という時間軸や
ストーリーの繋がりもないから、「なんですかこれは?」「つまんない」となった観客も多いかも。
あと、ケラ特有といいますか、無駄も多く、長丁場なので主演の堤真一、小泉今日子目当て
で初めてケラの芝居を観たという人も辛かったかもしれない。

でも、ケラの芝居は、無駄だと思われる部分にこそケラらしさがあると思う私は、とくに長く
感じる前半の、ダラダラまったりとした中にある笑いの要素(ややブラック)にやられており
ました。楽しかった。

ともあれ、ストーリー性を追求する方には不向きな「労働者M」。以下はネタバレ満載なので、
続きを読むをクリックして下さい・・・





前説が終わってのオープニングは、堤さんをはじめとする演者で空手バカボンの「労働者M」
を唄います。「働け~、働け~」のあの名曲(笑) 
私は空手バカボンはもちろん、筋肉少女帯……大槻ケンヂの大FANなので、2006年の今、
「労働者M」が使われたことに、妙な感慨を受けました。

お話は、未来の収容所と現代のある事務所が舞台。未来の収容所は、自由と引き換えに、
食料と安全な寝場所が与えられており、何故か土星人なども侵入している。現代の事務所は、
「命の電話」を悪用し、自殺志願者に高価な品を売りつけるネズミ工の団体。そこに、今回の
個性豊かな演者たちが・・・。

最後は収容所が崩壊し、上から本水の仕掛けのごとく石が降ってくる。そのあと、現在の
事務所になり、出演者が笑っている中、幕となるのですが、このラストが私は好きでした。
ケラ作品は大概、不幸・悲惨な世界を描いていて、それを不条理な喜劇に仕上げている。
ラストは崩壊、破綻、狂気へ向かうというのが多い。
今回も最後に皆で笑っているというのは、一見ハッピーエンドのように見えますが、狂気に
近い結末なのだろうと感じました。笑いは「ははは」位までは微笑ましいですが、長く続く
と怖い。発狂をイメージさせる。今回の芝居はその一歩手前で踏みとどまっていますが・・・。
なんと言いますか、登場人物が不幸な状況に置かれたままの幕引きなので、笑うしかない。
笑わないとやっていられないといった終わり。その曖昧さが、私には心地良かった。

ストーリーはあってないような作品なので、ストーリー自体の感想は書きませんが、いろいろ
と細かいところで笑わせて頂きました。松尾スズキとかイイわ~。犬子ちゃんも最高!!
キャストは皆さん素敵でした。難をいえば、キョンキョンは舞台じゃなくてTVドラマの方が
いい感じ。堤さんはかっこよかった

結局、今回の「労働者M」と同題の主題歌(メインテーマ曲)の作詞に参加している大槻ケンヂ
の某歌ではないですが、「それでも、生きていかざるをえない!」のです。
不幸でも、悲惨でも、現状が好転していく希望がもてなくても。(→このあたりは、パンフの
扇田さんの文章の方がよくわかります。すごく的確な評で頷きながら読みました)
今回のお芝居は、私の大好きだった(現在進行形)有頂天、筋肉少女帯の数ある曲のような、
それを芝居にしたような感もあって、私にとってはノスタルジックで、愛おしさまで感じられ
た良いものでした。あれかな、ケラや大槻の世界はトラウマのある、ある種の人間にのみ癒し
になる世界なのかもしれない。私は慰められたので(笑) 
好き嫌いが分かれるのは仕方がないのかも。


【注】管理人は、中高生の頃からナゴム(ケラ、大槻、たま他)贔屓なので、基本的に見方
が甘いというか、優しくなっています。


★★25日の客席にいた芸能関係者★★

昨日の日記にちょこっと書きましたが、中村勘三郎、椎名林檎、草なぎ剛、三宅健、八嶋智人、
高橋克美、片桐はいり、小橋賢児、谷原章介、毬谷友子、阪本順治監督他。なんだかいっぱい
来ていました。個人的に、剛くんに遭遇出来たのは本当にラッキーだったなぁ。三宅くんと
パンフを開きながら話していましたよ(休憩中)。服装は、黒のジャケットにデニムだったかな? 
椎名林檎さんは素敵な黒いドレスを着ていて、とても目立っていましたよ。

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-2 Comments

tobechannel says..."労働者M"
私も「労働者M」楽しみました。えんぺで散々に書かれていたので、観に行く前は不安だったんですけどね。
扇田さんの文章は、まさにその通りという的確な評でしたよね。
2006.02.26 22:59 | URL | #- [edit]
管理人A says..."こんばんは!"
こんばんは。ブログ拝見してきました。
tobechannelさんと私は、趣味が似ているように思いますi-179
観ている芝居とか・・・。

私はケラさんが長年大好きなので、今回の芝居も大いに楽しみました。
本当、扇田さんの評は良かったですよね! そうなのよ、そうなのよ、
って感じでした。
でも、今回のはケラファン向きというか、不親切な芝居だったのは、
間違いないかも・・・。
2006.02.27 02:08 | URL | #EB29KFfw [edit]

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