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師 桂吉朝に捧げる吉朝一門会~国立演芸場~

師 桂吉朝に捧げる吉朝一門会
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13日の夜に開催された吉朝師匠のお弟子さんたちの会に行ってきました。場所は半蔵門に
ある国立演芸場。入口でお花を1輪頂きました。そのお花は上の画像の献花台に捧げられる
ようになっています。昨年の11月8日にお亡くなりになった吉朝師匠。
私は生前の吉朝師匠の高座はCDで聞いたくらいで、見たことがないのですが、二番弟子の
吉弥さんが好きなので、ずっと気になっていた噺家さんでした。
今日の落語会で、なんとなく吉朝師匠の人となりを知ることができて、良かったな~と思います。

●本日の高座●

一、狸の賽/佐ん吉
二、七段目/よね吉
三、<トーク>桂吉朝と七人の弟子

(中入)

四、牛乳時代 (中島らも作) /しん吉
五、高津の富/あさ吉

<感想>

「狸の賽」は可愛いお噺。遊び人が、子狸をサイコロに化けさせて賭場でイカサマ博打をする
ってのが主であります。狐も狸も人間も博打が大好きなんだよ~っていう。さげは、遊び人の
指示を間違えて、狸がサイコロじゃなく天神さんに化けてしまいしくじるっていう微笑ましさ。
本日は左ん吉さんがやってくれましたが、スピーディ。かなり飛ばしておりました。早口と
いいますか。なので、ほのぼのした噺の良さが少々薄まってしまったかも。あとのトークで
突っ込まれておりました。緊張なさっていたのかしら?

「七段目」は歌舞伎好きの若旦那の芝居狂いっぷりを描いた噺。私の大好きな噺であります。
七段目というのは、「仮名手本忠臣蔵」の七段目と「さげ」からくる題です。なので、この噺の
中には、七段目が使われています。若旦那が使用人・定吉と七段目ごっこをするんですね。
定吉=おかる、若旦那=平右衛門。で、芝居ごっこに熱が入りすぎて、定吉が階段を転げ
落ちてしまう。大旦那「てっぺんから落ちたのか」。定吉「いいえ、七段目」っていうのがさげです。
歌舞伎好きなら二重に楽しめる落語ですよ! 
そして、当時(江戸時代)、歌舞伎がどれだけ人気があったのか推察できる噺でもあります。
この噺には、忠臣蔵以外にも、いろんな歌舞伎の台詞が引用されています。本日のよね吉さん
の「七段目」では、「遅なわりしは、拙者重々の誤り・・・(三段目/塩冶判官の台詞)」、
「枝振り悪い桜木は切って接ぎ木を致さねば、太宰の家が立ちませぬ。(妹背山女庭訓)」、
「こりゃこれ男の生面を!(夏祭浪花鑑・団七の台詞)」、「今日はこのまま帰ってやるが、
晦日に月の出る廓も、闇があるから覚えていろ(御所五郎蔵)」、「この太鼓を打つ時は、
町々の木戸も開き~(松竹梅湯島掛額)」などなど、いろんな人気歌舞伎狂言の名台詞が出て
きておりました。なので、歌舞伎FANならより楽しめるわけでございます。
途中、劇中劇のように歌舞伎の物真似が入る「七段目」。当時、歌舞伎が見られない庶民は、
噺家の物真似に大いに沸いたと思います。
そうそう、枕でも歌舞伎の話題が。大向こうの話が中心でしたが・・・。
海老蔵は成田屋、私が大好きな仁左衛門は松嶋屋、吉右衛門は播磨屋、そして、三木のり平
は桃屋! みたいな。よね吉さんの「七段目」、枕も含めてとても楽しみました。

続いては、吉朝師匠を偲ぶトークコーナー。
感想が長くなりましたので、続きを読むでご覧下さい。

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「桂吉朝と七人の弟子」という、白雪姫を思い出させるタイトルのトークコーナー。七人の
お弟子さんが並んで、師匠の思い出語りをしてくれました。
その前に、写真(スライド?)を使った吉朝師匠の人生ダイジェストがありました。子供時代
から、最後となった高座までをナレーション入りで紹介。「そして、今は……」と映し出された
最後の写真が、お化けのポーズをした吉朝師匠で、思わず笑ってしまいました。会場のお客
さんたちも笑ってた。やはり、噺家さんの追悼落語会ですので、しんみりするよりは、笑い
が多い方が餞になる気がします。

稽古は厳しかったけど、ユニークな師匠だったようで、お弟子さんたちの思い出話は笑って
しまうようなものが多かったです。
「吉弥、4月●日あいてるか?」 「はい」 「なら、ゆっくりしといて~」なんていう悪戯
電話をかけたり、車の中にはオモチャのピストルが置いてあってマナー違反の車に遭遇する
と弟子に「これで撃て」とやったり、本当面白い人。あと、古典を大事にする方で、細かい
方言や、「てにをは」までしっかりやれとよく言っていたそうです。
手先がとても器用で、稽古場は吉朝師匠が作った棚が全面にあって、壁が見えるところが
なかったなんていう話も。家に電ノコ+大工道具一式がある噺家は、吉朝師匠しかいないと。
話が尽きない感じで、厳しかったけれど、大好きだった師匠への想いが伝わってくるトーク
でした。お弟子さんたちのこれからの成長とご活躍を祈らずにいられません!!

中入りを挟んで、後半は中島らも作「牛乳時代」をしん吉さん。はじめて聞く噺でしたが、
らもさんらしい落語で面白かったです。主人公・中島くんは、入江くんを殴って歯を折って
しまいます。その原因は「給食の牛乳を少し口に含んで、上唇と下唇の間に白い線を一本
作って、う~~ん」ってやったからっていう噺。小学生の馬鹿な遊びを題材にした可愛い
落語です。らもさんも大好きなので、らも落語が聞けて嬉しかった

最後は一番弟子であるあさ吉さんの「高津の富」。(→宝くじのお話)
そして、打ち出し。
七人のお弟子さんたちのお見送りがありました。記念なのか、入浴剤を頂きましたよ!!
私は吉弥さんのFANなので、黒の紋服の吉弥さんにご挨拶をして会場を後にしました。

本日の落語会。とても楽しかったです!! 松尾貴史さんが来ていましたよ。

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↑国立演芸場。いい小屋ですが、座席が前後でずれていないのでちょっと見辛いです。

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-5 Comments

三浦家権太郎 says..."御挨拶賜り忝なく候"
当ブログにコメントいただきましてありがとうございました。
残念ながら都合で行けず、見逃してしまいました。
行きたかったんですが...(苦笑)
吉朝師匠のつるが好きで、よく聴いてます。
わかり切っているんですが、いつも同じところで笑います。
2006.03.14 22:39 | URL | #hqR68jG6 [edit]
管理人A says..."三浦家様"
こちらにもお立ち寄り有難うございます。
落語は好きでも、超ビギナーなので、三浦家様の
ブログは、こっそりブックマークして勉強させて
頂いております。

私が一番聞く(見る)落語は、枝雀さんの「愛宕山」
「地獄八景亡者戯」です。なんか見ると元気がでます。
2006.03.15 02:28 | URL | #EB29KFfw [edit]
三浦家権太郎 says..."よろしく御贔屓に願います"
ブックマークしていただきまして有り難く御礼申し上げますm(_ _)m
管理人Aさんにお勉強させちゃいましたかぁ~...(笑)
気ままに書いている覚え書きなんで、落語同様、肩の力を抜いてお気楽に御覧いただければ幸いです。
2006.03.15 22:30 | URL | #GAOirY9c [edit]
あいらぶけろちゃん says...""
はじめまして。ぴかちゅうさんのところからやってきました。私も「七段目」大好きな噺です。仁左・玉コンビを思い浮かべながら聞いていてさげに「うまい!!」と爆笑しました(初めて聞いたとき)歌舞伎好きにはたまらないですよね~♪落語家さんのお話を伺う機会があった時に「七段目」がやりにくいといったようなことはありませんか?と尋ねたら 噺自体が面白いからさげがわからなくても(演目とかけてあること)大丈夫とのお返事でした。でもあの段が「七段目」であることを知ってる方がお得(笑)だとは思ってます。
2006.03.16 23:32 | URL | #- [edit]
管理人A says..."コメントありがとうございます。"
三浦屋様

いえいえ、とてもお役立ちブログですよ!!
これからも、いろいろ教えて下さいね。
私は江戸落語では、さん喬さんが好きですv-238

★★★★★★☆☆☆☆☆☆

あいらぶけろちゃん様

はじめまして~。
七段目は面白いですよね。あの若旦那には、感情移入しまくり。
私もたまに若旦那のように、歌舞伎の台詞が口から出そうに
なることがありますよ(笑
歌舞伎と落語は通じてることが多いので、両方知ってた方が
面白いですよねe-68
2006.03.18 02:10 | URL | #EB29KFfw [edit]

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師 桂吉朝に捧げる 吉朝一門会
2006/3/13 @国立演芸場 桂 佐ん吉 「狸の賽」桂 よね吉 「七段目」吉朝一門 〈トーク:桂吉朝と七人の弟子〉―― 中入り ――桂 しん吉 「牛乳時代」 (作:中島らも)桂 あさ吉 「高津の富
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