たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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ヨーロッパ企画*第20回公演 「Windows5000」

windows5000.jpg
詳細はこちら→ヨーロッパ企画公式HP
[作/演出]上田誠
[出演]石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、
西村直子、本多力、松田暢子、山脇唯/中西武教(ジュース)
[会場]THEATER/TOPS(新宿)

思えば、このブログで初めて書いた観劇感想は、ヨーロッパ企画の「平凡なウエ~イ」
だったりする。実は、昨夏に「サマータイムマシン・ブルース2005」を観に行ったのですが、
その感想は書き忘れた。・・・というわけで、私が三度目に観るヨーロッパ企画。今回は再演
ではなく新作である。場所も下北沢駅前劇場から、シアタートップスへと移動!!
どうやら、着実にその実力と人気を伸ばしているようだ。

私が知る限りのヨーロッパ企画(略してヨロキカ)の舞台の特徴は、三谷さんの芝居ではない
が場所の移動が殆どない。DVDで観た「ロードランナーズ・ハイ+ロー(第11回公演)」は、
ゴミ溜めのような学生寮が舞台で、ただ延々とゴミ掃除+合間にゲームをするだけの話。
映画化にもなり、ヨロキカの代表作である「サマータイムマシーン・ブルース」も、とある部室
が舞台で、そこで発見されたタイムマシンをめぐる青春コメディ? 
「平凡なウエ~イ」もとある道端が舞台であり、そこから舞台は移動しない。動くとしたら、
芝居に使用される映像でのみ。
つまり、芝居の要は会話のみなのである。登場人物たちのコミュニケーション+会話を楽しむ。
大げさにいえば、ディスカッション劇

今回も例に漏れず、とある集合住宅が舞台の近未来SF。その奇妙な住まいと暮らしを観客
が覗き見ているというスタイルで、場所が動くことはなく2時間強のノンストップ芝居!!
私はとても面白く、楽しく、時には笑って観劇しました。

以下、大いにネタバレを含みますので、OKの方のみ続きを読むをクリックして下さい

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<観劇感想>

オープニングは、タイトルから連想される通り、PC画面を模した映像で始まりました。
近未来ですので、謎の宇宙局が開発したソフトでは、住居の窓(Window)をクリックすると
その家の様子(中味)が見られるらしい。もちろん、一般ユーザー向けではない。区役所員
が「ある目的」のために、調査を兼ねて家の中を覗いているのである。

そして、映像を映していた白い幕が開くと、雑多で奇妙な住居が。そこにはおかしなカタチ
の部屋ばかりがあり、クリックするたびにその部屋の内部が明かされていく・・・。
妙に縦長の部屋、カプセルホテルのような横型で天上が低すぎる部屋、階段の下の空間を
使った三角形の部屋など。部屋のカタチも奇妙であるが、住んでいる人間たちも怪しくて、
奇妙で、ヘンな人ばかり・・・。
延々とPC世界で遊ぶサイバーな男、カタコトの日本語を話す勘は鋭いエスニックな女、
ベースを弾く男、売れていなそうな四コマ漫画家などなど。
そんな住人たちのライフスタイルを区役所員(声のみ)と一緒に覗き見て楽しむ。
ある種、「屋根裏の散歩者(乱歩)」的な面白さがあるわけです。

最後は、声でしか出ていなかった区役所員たちが、その目的である「惑星アルカディアへ
の引越し」を勧めるために、住居へと乗り込んで行く。
そして、近所の人たちとの親睦を深めるという名目の「遠足」に住人たちと共に出かけて行く。
流れる遠足の映像(エンディングロール)。
EDの後は、雑多な感じの住居の舞台美術は綺麗さっぱり消えており、かわりにどこかの
公園らしきセット(すべり台、ぶら下がり型遊具)があり、そこに役者たちが並んでご挨拶。

つまり、奇妙な住居は公園のダンボールハウスだったという。
公園の隅には、「万博開催のため、撤去しました」のような立て札が・・・。
区役所員の目的は、Windows5000の新ソフトを使って、公園に勝手にダンボールの家を
作って住んでいる住人(ホームレス?)を立ち退きさせることであった!!→オチ。

このオチを見ると、どうして、あんな奇妙なカタチの部屋だったのかが一目瞭然になる。
階段の下らしき三角の部屋は、階段ではなく、すべり台の下だったのね!!とか・・・。

は! みなまで書いてしまった。でもまあ、今回はチケットが完売だったので、入手出来な
かった方にどんな話か少しでもお伝えできればと書きました。

上田誠さんらしい、らしすぎる新作でした。面白かった。
ヨロキカの舞台はストーリーや、ドラマ性などは必要ないと思うのです。
作られていない(芝居的でない)自然な会話をニマニマ楽しむのがイイのであります。
ヨロキカの舞台の良さはそこにあるし、そこにしか今はまだありません。
ただ言えるのは、ヨロキカの舞台を見るたびに、登場人物たちのいる空間に仲間として
入りたくなる。今回も、住みにくそうではありますが、奇妙で雑多な住居に私も入居して、
彼らと一緒に暮らしてみたくなりました。なんだか不思議に魅力的。その魅力にハマる人は
私だけではないはず
しばらくは、この上田スタイルで、あまり変わらず公演を重ねて行って欲しいな~。

00win.jpg
↑当日の出演者表とチケット。

00wintops.jpg
↑舞台のあとに友人と立ち寄ったシアタートップスのビル8Fにある「Cafeユイット」。
私は、ビーフシチューと、ジンジャエール(ウィルキンソン)を注文。やっぱり、ジンジャ
エールはウィルキンソンに限りますな

追伸/チケットを取ってくれたB君ありがとう! 買い物企画と併せて、本当に楽しい日
が過ごせました! ヨロキカを勧めてくれたのも含めて感謝!!

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