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「父帰る/屋上の狂人」~朝日新聞夕刊*劇評~

4月11日の朝日新聞*夕刊に「父帰る/屋上の狂人」の劇評が載っていました。
「各30分ほどの小品だが、人物の輪郭がくっきり書かれた戯曲を河原雅彦が素直に演出し、
ニ様の家族の情景が心に残る佳作となった」と高評価!!

高評で当然だと思いますが、やっぱり、自分が見て良かったと思った作品が見識あるプロの
方に誉められていると嬉しいものです。
と、「父帰る/屋上の狂人」について触れたついでに、前回書ききれなかった部分の感想を
書き足しておこうと思います

「父帰る/屋上の狂人」は、スタッフも素晴らしかったなぁ…ということ。

美術はたくさんの受賞歴と経験がある松井るみさん。今回の舞台美術がすごく好きで、少し
調べてみたら、稲垣吾郎ちゃん主演の「謎の下宿人」、昨年の「リトルショップ・オブ・
ホラーズ」など、私が観た舞台の中でも印象に残る美術を担当された方でありました。
「謎の下宿人」では、懐かしい感じのする共同住宅(下宿)を作っていて、今回の「父帰る」
の美術と同じ人だと知ったら凄く納得! 

衣装プランナーは、最近だと「天保12年のシェイクスピア」を手掛けられた前田文子さん。
今回はシンプルですが、明治の日本人の生活感が伝わる素敵な衣装を制作。
日本では衣装美術、とくに舞台衣装のプランナーさんというのは、まだまだ軽視されている
というか、あんまり儲からないのだそうですが、戯曲・キャスト・演出家の意図などを深く
理解した上で、想像力を働かせ、デザインから考えるという作業はとても大変だと思います。
「父帰る」は、秋という季節と、話の内容から暗めの色で衣装を作られていました。裕福な
家庭ではないので、その辺りも意識されていたと思います。主演の剛くんは、紺色の着物で、
役柄の硬質な感じにとても合っていました。凛々しく見えて素敵だったなぁ・・・。
「屋上の狂人」は真夏、そして裕福な家庭の話と「父帰る」とは真逆なので、衣装も真逆に
なっていたと思います。剛くんは白地に紺の小さな柄が入った夏着物。青空の背景に映えて、
涼やかで良かったです。また~気の狂った長男~ではありますが、家族に愛されているのが
衣装からもわかる。上質な季節に合った着物を、ちゃんと仕立ててあげているのだな~と思う
と、日頃の家庭内での扱いも優しさに溢れているに違いないと安心しました。

照明は野田秀樹さんの舞台の多くを手掛ける小川幾雄さんですし、本当にスタッフ陣も今回
は揃っています。良い舞台が出来るまでには、役者+演出家だけではなく、こういった舞台
を陰で支え、かためるスタッフ陣の力がとても重要なんですよね。

しかし、草なぎ剛は恵まれている。幸せな役者さんです。
蒲田行進曲以来の舞台を、一流のスタッフ陣+役者さんたちと組んでできる。
今回の舞台で、またいろいろ吸収して、さらに大きな役者さんになるんだろうなぁ……。
千秋楽まであと二週間くらいありますが、日々よくなっている筈と思うと、早く二度目が観たい
です。待ち遠しい。今日はどうだったのだろう? 

●観劇の感想は→こちら

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-4 Comments

ユータン says..."観てきました"
「父帰る」では、お母さん役が素晴しかったことがまず浮かんでしまうのが、草ナギ氏のファンとして観に行った私として苦い所でもあります。
「役なのに本物に見える」ってこういうことだな。
父に酌をしようとする弟を制する賢一郎の一言が、一番ゾクッときました。

「屋上の狂人」では、なんだか見てはいけないもののような気持ちになって「狂人」をしっかり見られませんでした(なんだそりゃ)。
それゆえ、後で出てくる弟の清らかさに心打たれました。
私は戯曲だけ読んでも、あの明るく愛すべき家族を思い描けないので、演出家の方の感性に敬服いたします。瀬戸内海の臭いと気候まで感じられるようだった…と言ったら言い過ぎかな?

あと幕間の音楽がここちよかった。長文ゴメンなさい。
2006.04.12 15:58 | URL | #- [edit]
管理人A says..."季候や温度も感じる舞台"
ユータン様。感想ありがとうございます。わーい。

「父帰る」。お母さん、本当に良かったですよね!!
毎度あのテンションで芝居をしているのかと思うと凄いです。
あと、私もずっと黙していた賢一郎が、弟の酌を止めてワアア…
となる場面が一番ゾクゾクしました。あれが剛の真骨頂ですよ!

「屋上の狂人」あんなに大らかな世界になっていたのは、
土地柄などもあったのかしら? 

今回の二つの芝居。「父帰る」は秋の肌寒くなってきた晩という
のが舞台から感じられたし、「屋上~」はからっと晴れた瀬戸内
の暑い夏が感じられた。
私も感じたので、観客みんなの思うところだと思います。
なんで、凄いな~と思ったのだ!

追伸/長文はぜんぜんOKですよ。嬉しかったです♪

2006.04.13 01:56 | URL | #EB29KFfw [edit]
ユータン says..."お言葉に甘えてもう一言"
「父帰る」のほうも、確かに肌寒さを感じましたね。役者さんたちの動きと、照明や美術とが合いまってできた空間なんでしょうね。

「屋上の狂人」で、末次郎が帰り、祈祷の光景を目にして「お父さん、バカなことを~」と諌めながら、義太郎をかばうように引き寄せるところ。
義太郎は、「いつもの通り」といった体で、当然のような顔で弟の後ろに回り込みますが、普通であれば兄と弟で、かばう立場が逆であろうその様子がほほえましく、また兄から弟への全幅の信頼を感じて、とてもよかったです。

なんだか心に引っかかったところが後から出てきてしまったので、「長文OK」とのお言葉に甘えてもう一回書かせてもらっちゃいました。

あいれんさんの2回目の観劇後の感想も楽しみです。
2006.04.14 01:22 | URL | #- [edit]
管理人A says..."2回目は28日予定"
2回目の感想もUPしますねe-68
そういえば、13日に慎吾ちゃんがトラムに観に来たそうですよ!
今回の春休みは海外じゃなかったのかも。
慎吾ちゃんが観に来てくれて、剛くんも嬉しかったと思います。
2006.04.15 02:28 | URL | #EB29KFfw [edit]

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