たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
MENU

嫌われ松子の一生

泣けた。意外や意外、いたるところで落涙しちゃった「嫌われ松子の一生」。
原作は未読。中島監督の撮った「下妻物語」が大好きなので、新作も観てみようと思った
のが、この映画を観に行ったきっかけ。友達に誘われたからというのもありますが・・・。

可哀相で、悲惨な松子の生涯をミュージカル風にしたり、独特かつカラフルな色彩で描いた
この映画。とても良作です! お薦めです! ただの不幸な物語ではないですし。
病弱な妹がいるせいで、父親の愛情にいつも飢えていた少女時代。
教師になったもののちょっとした事件の責任を取らされクビ。以降は怒涛の転落人生。
才能はあるがDVの小説家に尽くしてみるも、目の前で自殺される。後追い自殺を決意し、
玉川上水に飛び込んでみるが、今の玉川上水は浅くて死ねず。
お次は不倫の果てに、ソープ嬢。悪いヒモ男にひっかかり、その男を殺害。
罪を償い出所してからは、ヤクザの情婦。最期は河原で撲殺されて人生に幕をおろす。
ざっと書いても、不幸すぎる松子の生涯ではありますが、それは常識人からの視点であり、
本人(松子)はそれほど不幸ではない。きっと、修羅場の最中でもハッピーなのである。
だから、観客として観ていても、そんなに辛くない。

あと、松子は愚かで、救いのない女性に見えるかもしれないけれど、一生懸命人生を
生き抜いている。自己愛が足りない分、相手には無償の愛を・・・。とても、愛おしい女性
だなぁと思いました。前向きですし!!
だから、これからこの映画を観る人は、松子を不幸な女として見るのではなく、彼女の
価値観を尊重して「不幸じゃない」松子を感じながら観て欲しいなぁと思います。

ただ、難を申せば長すぎる。これは、たぶん監督のこだわりが編集に出すぎた、ディレク
ターズカット版なんじゃないかな? 観ていて疲れるとか、退屈とかではないのですけれど、
もっとはしょってもいいんじゃないかと・・・。
思い入れなんだろうなー。全編、プロモやCMのような凝りまくった映像なので、カット
したくないんでしょうな。

役者さんのことも少し。中谷美紀が美しい。観る前は演技の方を心配していたのですが、
頑張ってたし、良かったと思う。個人的には、瑛太に注目。どこにでもういそうな駄目な
今時の男の子を好演。あとは、太宰気取り?のDV作家・宮藤官九郎の冷たい目が印象に
残っています。こういう役は似合いますね♪
役者陣は豪華というか、面白い配役なので、ニ、三度観ても楽しめそうな気がします。
見落としちゃうようなチョイ役にいろんな人が出ているので。土屋アンナちゃんとか

最後に、映画の中のテーマを強く表した台詞を一つ。
「人の価値というのは人に何をしてもらったかじゃなくて、人に何をしてあげたかだよね」

いや、ほんとうにその通りだと思います。だから、傍から見れば愚かな一人の女・松子
ですが、価値のある人間なんですよね。

【注】泣けたのは映画の質もありますが、身近に松子に似た人がいるので、感情移入しすぎ
てしまった所為もあります。「泣ける映画」を期待しないで下さいね。
でも、隣の20代後半と思われる女性は、私よりもボロボロ泣いていたので、女性なら共感
しやすい物語なのかもしれませんね・・・。

嫌われ松子の歌たち 嫌われ松子の歌たち
サントラ、木村カエラ 他 (2006/05/24)
ワーナーミュージック・ジャパン
この商品の詳細を見る

●映画のお薦め度→★★★★☆(5段階評価)
幸せってなんだろう、って考えたくなる映画です。

【観た場所】新宿ジョイシネマで、7/12に観ました。

banner_02.gif   にほんブログ村 演劇ブログへ

↑ポチっと、ブログランキング 検索にもどうぞ!
スポンサーサイト

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://airen.blog5.fc2.com/tb.php/303-cddd30ed
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。