たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ初日

私が予想していた、想定の範囲内のヘドでしたが、不完全燃焼でつらいよ!!
私は遅れてきたヘド好きです。映画や映像で見たジョン・キャメロン・ミッチェルに
打たれ、夜中に号泣したりした。まあ、その程度で長年のヘド愛好家の皆さんに比べた
ら、ハロー・キティな子猫ちゃんなわけですが、それでも鈴カツ先生には、ちょっと
考えてもらいたいと思った。
鈴カツさんが、ロックミュージカルではなく、演劇だとパンフ等で言っている件ですが、
その必要性が私には理解不能です。だったら、パンフやチラシにロックミュージカルと
謳う必要もありません。今回のヘドは、イメージとしては「芝居の途中に、英語の挿入
歌が入る演劇」です。劇団☆新感線のようなもの? しかし、問題は新感線のように
熱くならない会場。客と舞台の前には大きな河が流れていて、最前とか良席だとまた
違うかもですが、かなり置いてけ堀です。一体感がない。
一体感のないロックミュージカルなんて、正直、金払って見る必要はない。家でヘドの
映画を観ていれば十二分である。
ロックミュージカルは、腐ってもロックミュージカルだ!! そこが足りないのが、
ひじょうに残念でありました。まあ、演出の鈴カツさんの狙い通りなわけですが、それで
いいのだろうか? ミュージカルなんだ!! 私は純粋にロックミュージカルを楽しみ
たかったのだ。ちなみに、観客がノリ悪いんじゃないよ。観客のせいかと思ってたけど
そうじゃないよ。ヘドが客をまったく煽らないし、というか演出的に客は「演劇を観る
客」になってしまうんだよ。だから、「今日の客、超ノリ悪い~」と怒っては駄目!!

ヘドウィグの本質は重たい。胸に痛い。それを重くしないためにロックミュージカルと
いう手法を本家は選択している。それなのに、その部分を大事にしないとは何事だ!!
今回、ヘド=山本耕史なので、演劇風にしても重くならないが、ヘド=ピーターとか、
ヘド=若い頃の美輪様とかだったら、重すぎちゃうよ!

まあ、でもこう思ったのはヘドの前知識が十分ある状態で観たからであって、冷静に
なると、今回の舞台は肝心なテーマを知るための歌が全部英語で歌われている。
なのに字幕は一切なし。手元に日本語訳の歌詞カードは配られているものの、客電を
落としているから芝居中には見られない。
MC(芝居)部分も、オブラートに包み上品になっている。ヘドの幼年期の性的悪戯に
あったトラウマ、ルーサーとの出会い(ゲイの目覚め)や、トミーとの経緯などは初見
の人には分かりづらいかもしれない。映画や他の媒体でヘドを知っている人向けの内容。

となると、演劇的にする必要は皆無だとしか私は言えないのです。ヘドの本質が、
派手なパフォーマンスや、下品な物言い等で伝わりにくいと思ったからこそ、その
あたりをそぎ落として、シンプルで演劇的なヘドにしたのでしょう? だったら、
観客にもっと親切にするべきである。日本語字幕はもちろん、山本ヘドに「ここは
一緒に歌おう」「ここは手を上げよう」みたいな客煽りもさせるべきである。

というわけで、私はロックミュージカルではないものを観た感じで不完全燃焼なのです。
鈴カツさん、是非、ヘドじゃなくて、「動物園物語」のエドワード・オルビーあたり
を手掛けて下さい。オフ・ブロードウェイのストレート・プレイを好きなだけ掘り下げ
てみてください。そっちの方が、絶対向いてる。
だって、ミュージカルは、腐ってもミュージカル。客が置いてかれるような物は絶対に
違う! 一体感あってのライブだ。ミュージカルだ!!

ねえ、ミュージカルってそういうモノだよねぇ。教えて、エライ人!!


以下、超ネタバレ感想。続きを読むヘ♪

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山本ヘドウィグは、綺麗で可愛い子猫ちゃん。→大まかな表現。

オープニング:客席から登場。メイク・カツラは本家ジョン・ヘドをリスペクト。
わりと忠実。中空を見るような目つき等もジョン・へド仕様で期待が高まる。
が! 「私はベルリンの新しい壁」~TEAR ME DOWN~になって、盛り上がる
かと思った客席はシーンとしている。すべってるSHOWのよう。まあ、本家の映画
とかで見れば、白けた客席もアリですが、舞台としては淋しいと思った。
このあたりから、私は置いてけぼりである。いや~、盛り上がりたかったよ!!
山本ヘドは頑張ってたのになぁ。お尻振ったり。

「新曲を書け」~「彼を育てたのはこの私」:
山本ヘドのMC(芝居)が始まる。大人しい。下品じゃない。三上ヘド伝説のバキュー
ムフ●ラとか、そういうのはなし。子供にも見せられる。R-15にもならない感じ。
シアターガイドなどで「下品にはしない」みたいなことを語っていたのは、これか~と
納得する。ちょっと淋しいが山本ヘドなのでこんなものだろう。

「ORIGIN OF LOVE」:
ええ曲やな~。本当にいい曲だ。でも、日本語字幕とかないので、意味は伝わってる?
バックのスクリーンというか電光掲示板?には、例のプラトンのアンドロギュノスの
解説的イラストレーションが。ここはどの国も押さえるらしい。

「グミ・ベア」:
とても可愛い。可愛いけれど、トラウマ(→目覚め)部分はぼやかしすぎ? そこまで
ラブリーにしなくても、観客は見渡したところ平均年齢35~40だ。ちゃんとやって
欲しいぞ!でも、可愛い。クマさん、クマさん言うので可愛い。ちなみにグミの
おじさん・ルーサーはこの時は変態です。美少年(正しくは26だけど)だったヘドに
×××しろと! そこ知らん人いたら、そういう部分ですので。ヘド少年がグミ・
ベア好きだった甘い思い出話じゃないんだよ!

※昨日急いで打ったからあれですが「SUGAR*DADY」はこのあとの曲ですの。
映画だとカーウォッシュ入る。カーウォッシュがないから一緒にしてたわ。訂正しました。
外国語に弱いので、覚えられない。

「ANGRY INCHI」:
ちん●んを摩ったりするフリは、ジョン様と同じ。しかし、客はシーン
としている。
下品なことを言えば、怒りの1インチ以上のお宝が皮パンの中にはあり、最前の人
とかは目のやり場に困るかも。山本ヘドの股間には5インチ↑のふくらみがありまし
たよ。だからなんだですが・・・。

(中略)・・・記憶が曖昧なので、次回にまたレポする。

「MIDNIGHT RADIO」:
山本ヘドウィグの良さは後半にあり。前半は正直可愛いので、ヘドの毒々しさとか、
汚れっぷりが見えない。でも、カツラ取った以降は、予想通り、期待通りのピュアで
稚けなさのあるヘドでした。ここは山本耕史のルックス・キャラクター性から考えても
絶対いいだろうと思っていた。前半が今回は控え目だから衝撃的な落差はないけれど。
ケバケバ毒々しいヘドが、真っ白な人間(ヘドじゃない元の彼)になる。
本家のヘドは、ここで涙腺崩壊。ダムが崩壊したかのごとく滝のように泣けるのですが
(私の場合)、今回は、前半も可愛らしいため、そんなにグっとこないのが惜しい。
鈴カツ演出の弊害。
私はここが一番好きなので、もっと感動するかと思っていたが、とにかく一体感のない
舞台だったこともあり、クールに見ちゃった。
上半身ムキムキマッチョ+ボインだわ~、みたいな。
あと、ここね。客が超非協力的でまた白けて見える。座ってても手ぐらい上げて揺らして
やって~。と言う私も、周りが微動だにしないので手は胸元までしか上げれなかった。
やはり日本人、浮くのはつらいもん(笑)

とりあえず、ちょこっと感想レポ。

山本ヘドは、見た目はジョン・キャメロンですよ。頬紅がきつくないだけで、だいたいは
あのスタイルです。ただ衣装替えがなく、途中で毛皮のコートを着るくらいなので、
カーウォッシュもできないです。まあ、一切客いじりしませんから、あれで十分でしょう。
山本ヘドの客いじりも見たかったけど、似合わないというか、下手そうだから、なくても
いいわー。もう、今回はそういうところは諦める。たぶん、鈴カツさんは演出を変えた
りしないと思うから。再演があればですねー。

あとそうそう、イツハクの中さん。歌上手いし良かったですよ。ヒゲなしで綺麗でした。
白いドレスは歌舞伎町のキャバ嬢のようで頂けないので、衣装もう少し変えて欲しいな。
私通路側だったので、中さんの背中見てたんですが、刺青ありました。ファンデで消し
てましたが、アレなんて書いてあったのかな? 2行ぐらいのヤンキー俳句みたいなの。
ちょっと気になる。どーでもいいけど。

個人的に、歯ギターがないのも残念。なんでか、私、ジョン・ヘド様の歯ギターに痺れ
ていたのね。まー、残念なこと書き出したらキリがないからいいや。
 
最後に、今回はほんとうに山本ヘドはそつなく、歌もちゃんと歌って頑張ってます。
今まで山本さんの舞台いくつか見たけど、今回はいいですよ。山本ヘドは悪くない。
悪いのは演出。山本ヘドが悪いとしたら、鈴カツさんに同調しすぎて、いい子に言われ
た通りにやってるところかしら? いや、山本さんの解釈も鈴カツさんと一緒で、ああ
したかったのだとしたら、う~んって思うけど。

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