たらら~んとしたブログ

歌舞伎・演劇・映画などの感想やら、非日常な日常やら、たらら~んと書いてるブログ。
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中村座Cプログラム

はじめて観た「仮名手本忠臣蔵」の二段目。

今回の中村座Cプログラムは加古川本蔵編だった。今まであまり興味を抱いた
ことのない加古川本蔵。中村座+仁左衛門の好演で、うわあ、こんなに美味しい
んだと感動した。二・三段目のあとに、八・九段目は正解だ。大星力弥×小浪の
線もすごく切なくなる。なにより、加古川本蔵の心、想いが明確になる。

よかれと思ってやったことが全て裏目に出てしまい、可愛い娘の縁談も流れてし
まうことになって……という、主人思い+家族思いの良いオジサンじゃないか~
と、本当に心打たれました。仁左衛門効果で、Cプロは加古川本蔵が主役。
めずらしいわー。大好きな九段目・戸無瀬VSお石も、横にいる虚無僧の存在に
注視しちゃう感じ。どんな気持ちで本蔵は嫁(戸無瀬)と娘(小浪)が自害しよう
としてるのを横で見ているのだろうと想像するとたまらなくなる。これは、絶対
に仁左衛門効果なんですけれどもね。笠で顔も見えず、尺八で切ない音色を響か
せてるだけなのに、なんだか気になる。心は戸無瀬ではなく本蔵とシンクロして
いる・・・こんな九段目観劇は初めてでした。本蔵の切腹でダラダラ泣けたのも
初めてだった。この大序→二、三段目→八、九段目という流れでの上演はイイ!!
もう一度観たいくらい良かったです。

しっかし、忠臣蔵は面白い。流石だと思うところが沢山あって。歌舞伎400年でも
飽きずに愛される演目なのがよくよくわかった。
九段目の母+娘の自殺現場に、父の尺八。お石の「ご無用!」は虚無僧へなのか、
死ななくてもいいという母娘へなのか……の演出とか、改めて感心するほど巧い。
また戸無瀬が義母(後妻)という設定も秀逸だと、今日は思いました。改めて。
義母なのに、娘の幸せのためになら命を捨ててもいいという腹に泣けるんだもん。
九段目・段切れのお石も、愛しい旦那(由良之助)と息子(力弥)と最期の別れ
なので、切ない。切ない四重奏どころじゃない切なさに溢れ返っている。
ほんとうによく考えられたお芝居ですよねー。

二段目の初々しい力弥と小浪の恋の姿を観られたのも良かった。あれがあると、
より九段目の小浪の悲劇性が強調されちゃうもの。巧いわ~。

●加古川本蔵●

一度決めたら実行に移してしまう血気盛んな主人・桃井若狭之助のために、師直
へ賄賂を贈り、若狭之助に頭を下げてくれと裏工作。→お陰で若狭之助は問題を
起こさなかったものの、御機嫌ナナメな師直の苛々は判官に集中→判官キレて抜刀
→師直が死ななければ判官が助かるかと思い、本蔵は止めに入ったが裏目に…→
判官切腹、お家取り潰し→仕えていた大星由良之助は浪人に。その息子・力弥
も同じく。→本蔵の娘・小浪、浪人になった我家には釣り合わないと力弥との縁談
を破棄されて消沈→本蔵、自分のせいですべてが悪い方向にと嘆く・・・。

こういう流れが、ほんとうにわかりやすかった。Cプロは予想外に素晴らしかった。
勘太郎の判官も良かったです☆ 

関係ないですが、わたしは若狭之助の師直に向けた「馬鹿な侍だ!」という捨て
台詞が大好きです。あれもいい。師直が嫌な奴だけにスッとするんじゃないかな?

あと、知らなかったんですが、大序、顔世御前がやってきて、高師直は勃起しちゃ
うという設定というか、そーだったんですね。イヤホンガイドで知って笑ったわ。
師直、どんだけー! いい年なのに元気だな~。

いろいろ面白かった。

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