たらら~んとしたブログ

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コクーン歌舞伎~桜姫東文章~

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目から鱗な「桜姫」でした。串田さんはスゴイ人だ!! 桜姫は通しで1回、去年の玉三郎
さんので後編だけ1回観ていまして、映像でも何度も観て、もちろん大好きな四世南北の
戯曲ということもあり、自分なりに色々と解釈していたのですが、串田演出を見て全てが
クリアになった気がしました。
歌舞伎の評論とか正しい解釈らしき本を読むよりも、これを一度観れば全てが明快になる。
そうか、そうか、そうだったのか!って感じで、今夜はすっきりしたし、とても幸せな
観劇でした。

私はたぶん自他ともに認める江戸川乱歩ファンですが、南北は歌舞伎に興味を持つ前から
無闇に惹かれた戯曲家だったんですよね。どうして、あんなに惹かれたのか・・・それも
今日でわかりましたよ。世界観が同じだからですよね。朧気にそうだろうと思ってはいました
が、間違いなくそうでした。今回のコクーン歌舞伎は見世物小屋風なんですよね。
考えてみれば桜姫は左手が開かないというお姫様。不具者なんです。しかも、開いたと
思ったら香箱がそこに・・・。
確かに見世物チック。こんな着眼点もあったのね~と、そこから感心しちゃいました。
見世物やら片輪者といえば、連想されるのはやっぱり乱歩ですし、う~ん、こんなに
わかりやすいことに、なんで今まで気付かなかったのか!
グロテスクだったり、荒唐無稽だったり、頽廃美だったり、南北の特色は本当に乱歩世界と
リンクします。というよりも、乱歩先生は歌舞伎も好きだったから、南北の影響を受けて
いるんでしょうね。
いや、当たり前なことでも実感するのと、しないとでは大きく違いました。

そんな話はここまでにして、桜姫。本当に面白かったですよ。勘太郎も七之助も頑張って
いました♪ なにより福助さんの桜姫が予想以上に良かった。橋之助さんの清玄も!! 
今回勘三郎パパがいないコクーン歌舞伎ということで、盛り上がりにかけたらどうしよう?
なんて少々心配していたのですが、いなくてもぜんぜんいいじゃない。むしろ、たまには
いないのもイイ!って感じでした。
きっと、勘三郎パパはこの自分不在のコクーン歌舞伎を観て歯噛みしたに違いない(ニヤリ)
絶対、出たかったな~と思うはず。
舞台美術も、演出も本当に面白かったですよ! 本水使っての雨のシーンは綺麗でしたし、
最後の桜の中で狂う桜姫も綺麗で、泣きそうになるほど切なかった。最後、狂ってるという
演出はいいですよ。わかりやすい。様式美で見せるLASTより、桜姫の物語の完結はこっち
の方がいいな~と思いました。

今回、襲名興行のツケが回って1度しか観れないことが口惜しくてなりません。
もう一度、串田さんの解釈を確認しながらじっくり観たい。DVDにならんかな~~。
スカパーで放映でもいいから!!!こうなるとですね、納涼歌舞伎の法界坊はやっぱり二回は
観ないとまた後悔しそうですよ・・・。(→初演を見ていないので)

あと、筋書きで松尾スズキさんが面白いことを書いてました。歌舞伎の見得とか、わけの
わからん奇声や掛け声は江戸時代の観客が弁当食ったり、興味がない場面は寝たり、私語
したりと観劇態度が自由だったから、彼らの目を惹き付ける為に、言わば目立つために
考案したのではないかという仮説。確かにそれはアリかも。チョンチョンチョン・・・と
入る柝の音も「はい注目」って感じですし。
歌舞伎は眠くなる時もあって、私もたまに寝ますがチョンと鳴ると目が開いて、観ると名場面
というか見所なのが多いですしね。なるほど、なるほど。見得もそういう感じで始まった
のかもしれないな~と、松尾さんの仮説に納得してみたわけです。

やっぱり、歌舞伎は私にはまだまだ面白い。未知の世界であと30年は初心者気分で楽しめ
そうなのが嬉しい世界です。来月は松竹座、蜷川演出の「十二夜」も観るのでますます
嵌るんだろうな~と未だにドキドキ致します。あ~、今夜は幸せだった。


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